至仏山

期 日:2021年3月26日~27日
参加者:Lなべたけ、わたゆき

3月26日(金)曇り時々雪
西栗橋手前の駐車スペース(10:30)-津奈木橋(12:30)-鳩待峠(15:00)幕営

残雪期の至仏山は、以前から計画していたが実現できずにいた。昨年は新型コロナ感染拡大により中止、今回も緊急事態宣言の発令があり、(会の方針で遠方への登山自粛ということで)中止の可能性があったが、緊急事態宣言はちょうど解除のタイミングになり、また天気の周期にも恵まれて実現することができた。

スキー場の駐車場は高額で、西栗橋への分岐手前に10台ほどの駐車スペースがあったので、そこに駐車させてもらった。山行中に他の登山者から聞いたところ、山に入る人はそこを使っているとのことだった。
津奈木橋の分岐の先300mほどまで除雪車が入っていて、除雪されていた。除雪車の中で休んでいた作業の方が声をかけてくれた。明日はもっと先に進んでいると話してくれた。雪道に入ってしばらくすると雪が降り出し本降りになった。次第に、けっこうな本降りになり、数cm〜10数cmの積雪になったが、鳩待峠に近づく頃には明るくなり、雪は小降りになった。明日は高気圧が張り出し、一日好天の予報になっている。
山は静かで、他の登山者はなく、泊まりは私たちだけのようだ。鳩待峠の小屋から離れた尾根の取付き近くの平坦地にテントを張った。

3月27日(土)晴れ
幕営地(5:30)-小至仏山(9:45)-至仏山(10:30)-小至仏山-鳩待峠(14:00〜14:30)-駐車スペース(17:30)
 
3:30起床。食事を終えて、テントの近くに作成したトイレスペースで用をしていると、早くも日帰りパーティーがやってきた。
日の出は5:30頃で、それに合わせてテントを出発。広い尾根なので、適当に見当をつけて登り始めるとすぐに、モルゲンロートの至仏山を、早春の葉をつけていない樹林の間に望むことができた。

モルゲンロート

昨日の降雪のおかげで、純白の雪化粧になり、雪山の美しさを際立たせている。早朝に登ってきたパーティーは別ルートに向かったらしく、トレースはない。(島崎三歩の形容を借りると)雪面は適度に締まっていて、アイゼンを付けた靴からウエハースのような感触が伝わって、一歩一歩がとても気持ちよく楽しい。雪山のいちばんいい状態、まさに醍醐味を味わうことができた。

燧ヶ岳

南西から西南西方面に尾根が緩やかにカーブするあたりで、林道からの尾根で上がってきた2名のスキーパーティーと合流、あいさつをする。
予報天気図では一日高気圧に覆われていたが、空は霞みがかっていて、直射日光を受けずに過ごすことができた。樹林帯で小休憩して、先に進む。おそらくオヤマ沢田代のあたりと思われる箇所は、一面の雪田になっていた。そのあたりまで来ると、後続のソロや2〜4人のパーティーが追い抜いていく。

小至仏山の手前のコル付近から、ピークに登らずにトラバースする選択肢があるが、今回は安全第一でトラバースはしない計画だった。先行のスキーパーティーもトラバースはせずに、ピークに向かっているのが見えた。途中、休憩していたソロのスキーヤーに聞くと、以前来た時に目の前でトラバースルートの雪崩を見ており、それ以来そこのトラバースは避けていると話してくれた。
小至仏山山頂への斜面は穏やかで、風はほとんどなく、一歩一歩、景色を楽しみながら登ることができた。山頂から至仏山に向かう下り斜面は、傾斜がやや強くなっており、両側の谷につながっている。一歩一歩慎重に歩を進めた。雪はまだ十分に締まっており、歩きやすく問題はなかった。もう少し雪が緩むと、嫌な斜面になるかもしれない。
斜面を無事に下りて、最後の登りに向かう。西側は、谷川や越後と思われる山並みがとても美しかった。

至仏山山頂

至仏山山頂に登頂。記念撮影をして、全周囲遮るものがない展望を楽しんだ後、下山を開始。至仏山と小至仏山の間のコルまで戻ると、ワル沢へ下りるスキーヤーの蛇行跡や、トラバースの跡が数筋できていた。すでに、早朝のような真っ白な雪面とは違う、少しくすんだような雪面になっていた。

昼を過ぎても、腐ったような雪質にはならずに、最後まで歩きやすかった。入山前の1週間ほど(事前の情報収集としては不十分)、JANなどの情報をチェックして積雪の状況を予想していたが、なんとなくイメージ通りだった。ワカンは携行せずに車に残してきたが、正解だったかもしれない。
早朝、林道からの尾根で上がってきたパーティーと合流したあたりで、尾根が朝とは逆に北東方面にカーブするが、その付近で少しルートがそれて遠回りになった。天気が良く、鳩待峠は地形からはっきり見ることができていたので、迷うことはなかったが、視界が効かないとしっかり読図をする必要があるだろう。

無事に鳩待峠に到着。テントを回収。山の鼻側から上がってきた日帰りパーティーとあいさつをする。良いコンディションの1日で、みんな良い雪山の1日になったのではないだろうか。明日は、低気圧が接近してくるので、入山は困難になる。
小屋の近くで休憩していた年配の方の話によると、例年と比べて、積雪量は変わらないが、気温が高く雪質は良くないとのこと、1カ月前にもきているがその時でも気温が高かったらしい。長年通っているが、2月に気温が高くなるようなことはなかったと、話してくれた。
林道は、所々ショートカットルートを使う。津奈木橋の分岐先の除雪車はやはりいくらか先に進んでいたようだった。分岐の箇所に2台ほど自転車がとめてあったが、その他にも自転車で入る人はけっこういたのだろう。
下山の林道歩きは長いが、のんびりと。おそらくこの週末は、私たちがいちばん先に山に入って、いちばん最後に下山したパーティーになった。

(記 なべたけ)

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