山行No.3939 夏合宿

隊行動記録(記:千々和 宗一)
 リーダー :千々和宗一
 メンバー :菊地重幸、梶川栄、梶川敏和
 日程   :8月14日(木)〜8月17日(日

一部行動予定変更
15日(金): 前穂北尾根 ⇒ 北穂東稜 に変更
16日(土): 北穂東稜  ⇒ 前穂北尾根に変更

前夜13日(木)橋本駅で菊地CLと待ち合わせ。梶川宅に迎えに行く。
相模湖から中央高速にて松本ICまで向かう。途中、JR組みの益田さんたちと出会う。
上高地手前の、駅の道「風穴の里」にてテントを張り仮眠(0:00着)

8月14日(木)雨
05:00 起床
06:00 沢渡に向けて出発
      沢渡からはタクシーにて上高地へ。タクシー代¥4,600
07:10 上高地着 同35分出発
      バスターミナル近辺は新しい建物ができ様変わりしている。中を覘かなかったので分からない。
      雨の中を、傘をさし、合羽をきて歩く。
08:15 明神着 
09:10 徳沢着
10:10 横尾着 雨は益々激しくなっていった。
      雨のせいなのか、いつものこの時期と比べて寂しく感じた。人出も少ないように思えた。
11:35 本谷橋着 
      千々和のペースが上がらない。菊地、梶川夫妻との距離が開き始める。
      雨のため、登山靴の中がぐちゃぐちゃとなる。
14:00 涸沢到着。(菊地、梶川夫妻から20分遅れ)
14:45 テント設営完了
      前穂北尾根への偵察は雨のため中止とした。
      また、前穂北尾根を主目的としていたため、これからの天候を考慮して計画を変更した。

8月15日(金) 曇りときどき霧雨
5時、テントをたたく激しい雨で目を覚ます。
今日は、停滞とあきらめ(内心)また、シュラフのなかでうとうとする。
05:30 起床 雨は上がっていた。
07:10 霧雨の中を、北穂東稜へと向かう。
      南稜からトラバースするポイントが分からずしばらくルートを探す。
08:10 トラバース点 2,720m付近
      これがT点だったが、この辺りかららうろうろした。
09:00 取り付き。
09:20 稜線 2,860m付近 雨はやんでいる。時折ガスも切れ、涸沢の全容がうかがえるときもあった。
      登はん具を身につけ準備をする。先行パーティが1.後続が2パーティ。
      ゴジラの背を通過する。核心部と思われるところがあるが、気がつけば東稜のコルへついていた。
      ザイルは出さなかった。
10:30 東稜コル
10:50 山頂。記念撮影後、南稜を下山。計画は、奥穂高を経由して下山だったが、昨日の雨のために濡れた靴や、
      衣類を乾かしたいため、早々に南稜を下山した。いうなれば戦意喪失です。終戦記念日だからあまり無理
      をしない。
11:15 下山開始
12:50 涸沢着
      我々のテントの横の住人が引き上げていたため、テント前に広いリビングができた。
      濡れたものを乾かしながらの宴会となった。雨は完全に上がっていた。
      我々が出来上がったころには、濡れたものもほとんど乾いていた。

      19時就寝。満点の星が明日を約束していた。

8月16日(土) 晴れ
03:00 起床 約束どおり満点の星。今日の晴れは間違いない。
04:40 出発。5,6のコルに向かう。
      雪渓歩きを考慮してアイゼンを準備していたが、必要はなかった。しっかりとしたふみ跡がコルまで案内をして
      いた。
05:50 5,6コル。コルまでのは急登である、非常にきつかった。(多分、千々和だけ)
      陽が上るにつれ、涸沢が赤く染まり、一時ではあるが自然のロケーションを十分に堪能できた。
      5,6のコルにて登攀具をつけ準備完了
06:05 北尾根を登攀る。我々の前に先行パーティが1パーティあり(年齢層は高そうだ)。後続パーティはコル上に
      3パーティ、そのあと続々とコルを目指すし登ってくる。
      5峰、4峰はザイル無しで通過。4峰手前で年齢層の高い先行パーティを抜く。
      3峰には3人1パーティのグループが2人目が登攀中であった。しばらく待ち、菊地がリードにでセカンド梶川栄、
      次に千々和がユマールにて、ラストは梶川敏の順で登る。3峰は2ピッチで完登。ザイルを片付け、2峰へ向かう。
      2峰からのくだりは20mほどの懸垂下降。
09:28 前穂高山頂。快晴の元に登れたことで非常に充実していた。三つ峠以上にホールドもしっかりしていて上りやすかった。
      ただ高度感に千々和はビビリまくり。緊張の連続で、吐き気すら感じた。 山頂ではしばし風景を堪能し、達成感に
      浸っていた。
10:00 前穂高山頂を出発。
11:45 奥穂高山頂着。前穂高からの吊尾根の長いこと長いこと、心臓が4、5回口から飛び出しそうになった。と、千々和が
      言っていた。
12:00 奥穂高山頂を出発。
      ザイテングラード経由にて涸沢に下る。
13:50 涸沢到着。
      菊地、梶川敏、梶川栄は元気にしっかり歩き、千々和はヘロヘロだった。
     
      本当に、今日はよい天気。「前穂高北尾根を是非登ってください。」といっているような天気だった。
      3峰で我々の後に、取り付いたパーティは15時50分に到着したとのこと。(涸沢で会った)
      ザイテングラードを下るときに、5,6のコルに人影が見えた。下山は何時になるのだろう。少し、気になった。
      夕方から雲が出始めた。
      リビングでのお約束の宴会後、19時に就寝。

8月17日(日)  約束どおり今日は雨
05:00 起床
06:50 テント撤収後、下山
07:35 本谷橋
10:55 上高地  
      涸沢からあがることもなく、雨が降り続いていた。

      北穂高岳東稜、前穂高岳北尾根、まったくの信じられない天気配分であり、誰に感謝すればいいのか困ってしまうような
      天気だった。まずは、メンバーに感謝したい。

以上

夏合宿感想

記: 梶川 栄

涸沢への道、雨の中を黙々と歩きながら、せっかく来たのだから東稜くらいは登って帰りたいなと思う。ところが、今回の合宿は、この控えめな希望以上に望みがかなった。

北穂東稜は楽しく登ることができた。雲間から垣間見る北尾根は悠然として構え、小さな我々を見守っているようでもあった。涸沢に戻り東稜を眺めながらのビールは殊の外おいしかった。

翌日は快晴。朝日が山肌を赤く染め、素晴らしい朝を迎える。5.6のコルには中高年の先行パーティがいて、ちょっと勇気付けられる。涸沢側も、奥又白側もハッキリと見えて高度感もバッチリ。おもしろい。気になる3峰はなんとかクリア。2峰を懸垂下降すると、ピーク直下。まもなく頂上にでる。ヤッター・・・という心境。

こんなに気持ち良く山行できたのも、お天気が味方してくれ、菊地さんのリードに助けられたこと。メンバーにも感謝です。千々和シェフによるメニューもおいしく頂きました。せっかくの野菜カレーに「なす」を忘れたこと、ごめんなさい。(我家の冷蔵庫に涸沢に行きそびれた「なす」が物思っておりました。)    

初めての夏合宿参加

                                                     記: 梶川 敏和

8月13日夜、「買出し荷物が多い」との理由をつけて、千々和さん/菊地君に自宅まで車で迎えにきてもらう。 広くて乗せてもらう側には快適な車である。 天気を気にしながら沢渡に向かう。中央道で増田さんパーティの車を発見し、梶川(栄)が狂ったように手を振るが、最初は「どこのおばさん?」というような怪訝そうな顔。そのうち気付いてくれた。 今夜の宿は道の駅「風穴の里」。 敷地外の道路で駐車し、テントをはって仮眠。雨。

翌8月14日も朝から雨。ザックの大きなことを理由に、菊地君、千々和さんにたっぷり荷物(食料)を持ってもらう。タクシー(4600円定額料金で交渉成立)で上高地に向かう。相変わらず雨は降り続き、先が思いやられる。 雨/停滞/宴会/下山のパターンが脳裏をかすめ、「こんな天候なら人類向け液体燃料をもっと持ってくればよかった」との思いが頭をかすめる。雨の中、涸沢までの歩きは結構疲れる。早々にテントを張り、アルコール/食事を開始。無雪期に涸沢でテントを張るのは初めての経験。 朝まで強い雨。

8月15日は、朝も雨で起きる気がせず、リーダが起き出すまでうたた寝。今日は停滞かと思っていたら千々和リーダが起き出す。雨も止む。 朝食を取り、北穂東稜に向かう。 取り付きまでのアプローチがわからず、遠回りをして東稜取り付きに出る。 カッパの上からハーネスを付け、記念撮影をしながら登りはじめる。 順調に登り、核心部であるゴジラの背もいつの間にかザイルも出さずに通過。我々中高年にもそれほどきついルートではなかった(岩登りでのボロは出なかった)。天気がそれほどよくなかったこともあり(?)計画していた涸沢岳/奥穂への縦走は取り止めでホッとする。テントに戻り、つまみを作りながら人類向け燃料の補給。 これがもっとも楽しい。

8月16日は、夜半から信じられないような満天の星。起床/朝食もスムーズだったが、小生の腹具合はいつものように不調。 快晴の朝、5,6のコルに向けて出発。途中快便。 他に2〜3パーティが先行。5,6のコルで登攀装備を付ける。 関西パーティが多く、4峰正面を登るというパーティから「どうか石を落とさないようにお願いします」と拝まれる。 「登れるのかな?」と思わずにはいられない超高齢者パーティもいた。 確かに、4峰はガラガラで、石を落とさないように気を付けて登るのに疲れる。 核心部の3峰の登りも菊地君がリードしてくれる。 トップの確保を頼まれたが、せっかく三つ峠で練習したのにもかかわらず、道具の使い方がとっさに出てこない(もう少し練習しておけば良かったと反省!!)。 乾いた岩でフリクションが利き、とにかく気持ちがいい岩登りであった。 前穂頂上に着き、居合わせたおばさんに「かっこいい!」と言ってもらいながら全員で記念撮影。 吊尾根から奥穂を経由して涸沢テント場に下山。 最高のビールを味わう。 

8月17日はどうでも良いがやはり雨。 荷物をたたんで、びしょ濡れ下山となりました。

とにかく天候にも恵まれ、予定したルートを登ることができ、新人には最高の合宿でした。 引率してくれた菊地、千々和両氏に感謝します。 反省として、もう少し岩登り/道具の扱いの練習をしておくべきだったと思っています。 次回参加するときはもう少し上達しておきます。