2003年度冬合宿A隊行動記録

12月29日(月)

1030分、大竹、稲垣(晴)、稲垣(亮)、畑の5名は古淵に集合。沢渡の安曇村営第二駐車場に向かう。
1530分予定通り到着。後発の千々和、平本は18時に本町田で合流。2200分安曇村営第二駐車場に到着。
先発隊は既に就寝。我々も、車にて仮眠する。


1230日(火)

 安曇村営第二駐車場 06:45 ― 中の湯07:0508:00 − 河童橋09:5510:40
 明神岳西南尾根取り付き点
12:00 − ナイフリッジ15:20 − 幕営地(2600m付近台地)17:20

 駐車場では朝暗いうちから、中の湯往復のためのタクシーが客待ちをしていた。我々は身支度を済ませタク
シーに乗り込む。タクシーの数は多く、予約の必要はなかった。
20分程で中の湯に到着。中の湯の売店では、
長野県警の方が登山者に登山届けの提出を促していた。タクシーに忘れ物をしたためそれの回収のために
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間ほど出発の時間をロスしてしまった。釜トンネルは上下線とも開通に向けて着々と工事は進んでいるようだ。

 河童橋に10時に到着。B隊との交信が1030分なので休憩を兼ねて交信を待つ。定刻どおり交信ができ、B
隊も無事に下山して、明神と河童橋の中間点にいるとのことであり安心できた。我々も岳沢登山口から西南尾
根取り付きへと向かう。このころから徐々に天気はは回復し青空が見えてきた。西南尾根の取り付き点は
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札の看板がある所から始る。他に
3人組の1パーティーが取り付き点で休憩していた。
 計画では、ここで初日の行動は終わりであるが、明日からの天候の悪化が予想されていたことと、この日の
見事な快晴、トレースがありラッセルの必要がなかった事から
2600mの台地を目指すことにした。トレースは
しっかりしており、ルートを示す赤布も豊富でルートを誤ることはない。樹林帯の合間から穂高の峰峰が見え
てきた時は、厳しい登りの疲れも癒してくれる。取りつき点から登ること
3時間ほどで岩稜帯が現れる。トラ
ロープと古い
fixザイルがあり通過の危うさを物語っている。ザイルは出さなかったが、重いザックと疲れた体
油断すると危険だ。
30分ほどかけて、通過。まだ2600mの幕営地にはつかない。
 急登の先には、稲垣さんと平本が待っている。喘ぎながら登るがなかなかつかない。稲垣さんは、1時間以上
待っていたとのこと。そこはまだ台地ではなかった。顔を打つ風が強くなる。稜線に出た。夕闇だが迫るなか、
ジャンボテンを張る場所を探す、台地を探す。足が動かなくなるなか、ここで動けなくなったらツエルトビバ
ークだぞと、大竹会長が檄を飛ばす。稲垣さんが畑をアシストする。乗鞍岳の彼方にとうとう陽は沈んだ。辺
りは急速に暗くなり、群青の空にオレンジの帯。とても綺麗だった。声が聞こえた。ついた、台地である。
1720分。

1231日(水)

 停滞

 530分起床、昨夜からの強風と雪が治まらない。7時、外に出て様子を伺うが、視界は得られず、5峰すら
見えない。稜線上は想像以上の強風であろう。停滞を決めた。

11日(木)

  幕営地06:55 − 2峰下降地点08:40 − 明神主峰09:5010:00 − 幕営地12:2813:20 − 
  西南尾根取り付き点
15:45 − 岳沢登山口16:10

 天気は回復する、信じたとおり快晴となった。

風も雪も治まり、静かになった。テントの外に出てみると穂高の峰峰がまさに目覚めようとしている。真っ白
な雷鳥が数羽、羽ばたいた。

5峰から2峰まではピークは踏まず、岳沢側をトラバース気味にまいていく。この辺りの強風を物語るように、
雪も深くない。ガラガラの大小の岩だらけだ、アイゼンをつけた足回り、慎重に通過しなければ危険である。
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からは、コルを目掛けて懸垂下降で降りる。ザイルは
2本必要。残置シュリンゲがあり、支点を造る。20mほど懸
垂下降で降りると、バンド状のテラスが有り、
10mほどユマールにてトラバースする。ここからザイルをもう一本
出して、コルへと
15mほど懸垂下降するとコルに到着。ザイル2本は残置し、主峰へと向かう。コルから主峰へは
15分ほど登ったところである。950分主峰につく。見事な快晴と白い峰峰、心は達成感で満たされていた。20
ほどではあるが記念撮影や景色に見とれた。戻りは、主峰と
2峰にコルから残しておいたザイルをユマールを使い、
登り返した。それほど難しいとは思わなかった。戻りは、トレースをたどりながら浮石に注意しながら戻る。

テント撤収後、下山を開始した。苦労して登ってきたルートも、下りとなるとあっけなく距離を稼ぐ。ナイフリ
ッジ状の岩場は慎重に通過した。急斜面を新雪に足をとられ、転びながら進む。難なく西南尾根取り付き点についた。
1545分。疲れてはいたが、少しでも明日の行動を楽にしようと、岳沢の登山口まで下りた。

12日(金)

  テント場7:00 − 中の湯9:10

 7時にテント場を出発した。途中、明神岳を振り返り登ってきたルートをトレースする。西南尾根、テントを張っ
2600m地点、ピークの確認、なんとも感慨深いものである。登って初めて明神岳を意識した。

 今回の合宿は、予定していた計画の変更が多々あった。偶然が重なったかもしれないが、チャンスをものにする
意味では非常に大きな行動であったと思う。判断としては非常に難しいが、様々な要因を総合して行動する事の大
切さを知ることができた。