南アルプス 北岳 冬合宿 報告書 記 稲垣
山行No.4198
2004年12月30日 〜 2005年1月2日
冬の北岳の道は遠い、夜叉神峠から3日目でようやく頂上にたどりつくのだ、忙しい現在、このような山行は何事にも替えがたい贅沢なことであるかもしれない。
29日の晩に出発したのだが、芦安から夜叉神峠が大竹さんの車が2駆のためスリップして登れない。
●12/30快晴 夜叉神峠9:30〜鷲住山登り口10:30〜吊橋11:30〜歩き沢橋12:30〜池山小屋16:00
30日に森君の4駆の車で、芦安と夜叉神峠の間を往復してもらう。
そのため、出発が多少遅れ、池山小屋到着の日没が心配されたが、なんとか池山小屋にたどりつくことができた。
11月の下見山行であわや遭難かと思われたところを過ぎる、よくもそんなところを登っていったのが不思議だ。池山小屋までは11月の山行で登っているため、安心して登るが、なんと急登なのだろう、最後の1で、S君が遅れたが、幕場も近いので精神的に安心だ。
●12/31雪 池山小屋8:30〜2500m付近T.S11:30
大晦日、今日の行程は短い、幕場を探しながら登る、森林限界をすぎると、適当な幕場が見つからず、結局、少し戻った2500m付近の樹林帯に幕を張る。
午前中に到着、ラジオを聞いていると、関東地方で大雪、交通がマヒしているとのこと、我々の地点では、雪は降っているものの、たいしたことは無く、テントの除雪もする状況ではない。
●1/1晴 6:30出〜北岳頂上10:15、10:30〜2500mT.S12:50
エレキを点け午前6時半出発、森林限界を超えたところで、富士山の左から、2005年の初日の出を仰ぐことができた、富士山の頂上付近はかさ雲がまとっている。ラッセルもなく、ボーコン沢の頭に先行のパーテイがあまりの強風のためか引き返し始めている、我々もその場に立つと、かなりの強風で歩くのがやっとの状態で、これから先本当に行くことができるのか、一瞬、不安がよぎったが、4、50mほどなだらかに下ったところでは風も穏やかに、その場所だけが特に風が強かったようだ。
八本歯のコルの岩稜帯を慎重に通過、最後の最低鞍部に降りるところで、ザイルをヒックスし、カラビナを掛けて下降する、先行の二人のパーテイは、何もつけず下っていたが、というより、ザイルを持っていないようだが、本当に危険なことだ。
大樺沢との分岐を過ぎ、あと30分で頂上のところで、S君が疲れて、どうしても行かないという、本人の意思なので、仕様が無い、残りの6人で頂上へ、午前10:15分登頂。頂上で記念写真をとり、登頂を喜ぶ。困難が多いほど、登頂の喜びは増すものだ。
2005年1月1日の北岳頂上はわが隊も含め、3パーテイのみ。
途中、S君と合流し、2500m地点の幕場へ、風が強かったため、凍傷の危険もあったが、皆、大丈夫そうであった。
●1/2晴 7:15出〜池山小屋8:00〜歩き沢橋9:30〜吊橋10:40〜鷲住山登り口11:40〜夜叉神峠13:00
快調に飛ばし、夜叉神峠に13時着。
今回、ガソリンコンロがいまいち調子が悪く、出発時間等に影響したが、ガスコンロの低重心タイプも次回に検討したい。
テントも雪の付着で、3倍くらいの大きさになり、パッキングも容易ではない、最新の新型のジャンボの購入も考えたほうが良いかもしれない。
個人的には、後、何回冬山山行にゆけるかわからないが、他パーテイも相当の高齢と思われる方もいて、少し安心した。