クライミングロープの洗濯

外岩で使用していると土や砂で汚れてくるクライミングロープ。そのまま手入れをせずに長期間放置すると、繊維の劣化が早まってロープが固くなり、使用感や安全性が低下します。

今回はいくつかのサイトでも紹介されているロープの洗濯を実際にやってみました。


洗ったロープ:EDELRID イーグルライトプロドライ
(購入後約2年、外皮・コアが撥水加工)

手順は難しくありません。

①大きめのケースにぬるま湯を張る
ケースは浴槽、衣装ケースといくつか候補がありますが、私はクーラーボックスを使いました。お湯は30℃くらいが良いそうです。

②中性洗剤を入れて洗う
普段の洗濯で使用している中性洗剤を適量入れます。あまり入れ過ぎるとすすぎが大変になるので注意してください。針金を緩めて中心に指が通るように調整した亀の子タワシを2つ用意します。向きをずらして並べたタワシの中央にロープを通し、約20㎝ずつ2往復半、軽く擦りながら洗っていきます。ここを大雑把にやると洗う意味がないと思います。

タワシで丁寧に洗う

③水でしっかりすすぐ
繊維に入り込んだ洗剤をきれいに洗い流せるよう、しっかりすすぎます。私は7回くらい水を取り替えました。どんなケースを選んだか、ここで仕事に差が出ます。ひっくり返せない浴槽は非効率だと想像がつくと思います。クーラーボックスは水抜きの栓があるので、疲れてくる終盤に少し楽ができます。

④陰干しする
直射日光で乾かすと紫外線でロープが傷むので、日陰で干します。最初はクーラーボックスにかけて乾かしましたが、ロープ同士の間隔が狭く乾きが悪かったので、懸垂器具にかけ直しました。湿度と室温にもよりますが、完全に乾くまでに2日はかかると思います。

きれいに並べて乾燥

ロープを労って次の岩登りが待ち遠しく感じました。

(記 オヨシ)