夏山合宿B隊 白馬岳~親不知海岸(栂海新道)

期 日:2019年8月10日(土)~8月13日(火)
参加者:Lダイヤ、こま、みの、りこ、おとっつあん

8月10日(土)晴
相模原(5:30)=栂池高原(10:30)=ゴンドラ・ロープウェイ乗継-栂池山荘(11:30)-白馬大池(14:50)

早朝相模原を出る、高速道路の混雑情報があり相模湖インターより入る。大きな混雑はなく順調に進む。栂池高原の駐車場に車を留め身支度を整えて出発。ゴンドラとロープウェイを乗り継いで標高1800mの自然園駅に30分ほどで上がれ便利である。1800mとはいえ日差しが強く暑い、少し歩くと汗が噴き出す。老若男女多くの下山者とすれ違いながらの登りである。雲で太陽が隠れるとほっとする、また時折吹いてくる風が心地よい。1時間ほどで銀嶺水、冷たい水がうまい。ほどなくして天狗原の湿地帯の木道である、水はほとんど溜まっていない、木道を過ぎてしばらくすると岩のゴロゴロした登りである、高度はどんどん上がる。りこが体力的に厳しいようである。雪渓を一か所通過して乗鞍岳、大きなケルンを過ぎると白馬大池のテント場が確認できる、すでにたくさん張られていて余地がないように見る。

白馬大池のテント場

テント設営の手続きをして場所を探すが適地がない、それでも何とか場所を確保して張ることにした寝心地は悪そうだ。設営後時間があったのでゆっくり過ごす、大池の良い眺めであるが日差しが強く暑い。
りこは食欲なく水分も十分取れていない状態、夕食も食べられないため体力的に縦走は無理と判断、明日はりこ除く4人は白馬岳まで登り、三国境から先の縦走は3人(Lみの、こま、おとっつあん)で繋ぐことに変更とする。

8月11日(日)快晴~晴
白馬大池(4:55)-三国境(7:20)-白馬岳(8:20~8:40)-三国境(9:05~9:30)-白馬大池(12:25~13:05)-栂池山荘(16:05)=栂池高原(17:00)

不調のりこは登れるところまでということで出発、快晴の中徐々に暑さが厳しくなる。途中遠くの槍ヶ岳まで眺めることができた。三国境でザックを置いて白馬岳へ、全員で登頂することができた。山頂で50周年記念の手ぬぐいを広げて記念撮影、ゆっくりした。

白馬岳山頂

三国境に戻り、親不知へと縦走するみの、こま、おとっつあんを見送り、よたに、りこは大池へ下る。時折ガスがかかり暑さをしのげる、テント場に戻りテント撤収し下山開始、3時間ほどでロープウェイ乗場に到着した。稜線は雲に覆われ天気が心配である。下山後、りこは電車で帰宅とした。

(その後のダイヤの行動は以下の通り)
11日:栂池高原駐車場にてテント泊
12日:車で親不知に移動し散策、道の駅にてテント泊
13日:尻高山まで登り三人(みの、こま、おとっつあん)を出迎える。暑い中大変だったと思います、日に焼けた顔が誇らしく見えた。一緒に親不知の海まで歩き50周年記念登山を日本海へとつなぐことができた。

(記 ダイヤ)

8月11日(日)快晴~晴
三国境(9:30)-雪倉岳避難小屋(11:00)-雪倉岳(11:58)-朝日岳分岐(14:40)-朝日小屋(16:21)

三国境に戻ると雪倉岳と朝日岳が目の前に並んでおり今日のルートが丸見えとなる、朝日小屋らしい赤い屋根も朝日岳のかなり左方に小さく見える、これは長丁場だ。今日下山することになった二人と別れ、がれた斜面を下る。

三国境からの登山道

朝日小屋へ向かうパーティは他に見当たらず静かな縦走路となる。雪倉岳を過ぎると暑さのため次第に無口になる。

雪倉岳山頂

朝日岳までの道のりは長く分岐点に到着してホッとする。小屋まであと30分くらいの地点の沢で我慢できずに水浴びが始まりなかなか終わらない。
ようやっと到着した朝日小屋のテント場は広く、キンキンに冷えた飲み物もあり水場も近い、小屋の近くの椅子とテーブルを借用して快適な夕餉のひと時を過ごす。

8月12日(月)晴れ
朝日小屋(6:03)-朝日岳(7:00)-黒岩山(11:12)-さわがに山(13:09)-水場分岐(14:00)-犬ケ岳(15:32)-栂海山荘(15:47)

今日の縦走路も長い、小屋のスタッフから水場の状況はすれ違う登山者から聞くようにアドバイスされる。朝日岳頂上で携帯電話が通話圏内になるもメール作成中に圏外となってしまう。

朝日岳山頂

朝日岳を下り蓮華温泉との分岐付近で栂海山荘からの最初の縦走者に会い水場情報を入手する。いよいよ栂海新道だ、開通後40年経過した新道はよく整備されており、やがて湿原地帯となるが立派な木道が敷いてある。
むしろ黒岩山から分かれるエスケープルートの中俣新道は草ぼうぼうで一人では歩きたくないくらい荒れていた。
今日も暑いが沢筋から吹き上げる冷風で一服する。スリリングなやせた稜線を何箇所か通過してさわがに山に到着する。水場の水流は細くちょろちょろブリキの板から落ちていて汲みやすくとても冷たい、水筒にためた水を頭に掛けてもらったおとっつあんは頭痛を訴える。水筒を満たし、ピークを更に二つ越えて犬ケ岳に至り、程なくして栂海山荘に到着する、テント場には3張りある(翌朝には8張りになっていた)、小屋には6名ほどと噂に反して空いている。

8月13日(火)晴れ
栂海山荘(4:14)-水場分岐(5:40)-白鳥小屋(8:04)-シキ割(9:28)-坂田峠(10:48)-尻高山(11:49)-国道(14:06)-親不知海岸(14:30)

今日も長旅だ、天空のトイレで用をたし、暑さに備えて早立ちする。今度の水場は落ち口がなく岩の上を薄く水が流れて汲みづらい、ビニール袋とかコップで汲んで水筒に移し変える必要がある。
白鳥小屋で朝食にする。シキ割の水場は落ち口が作ってあり時間はかかるが冷たい水が得られる。高齢のトレールランナーが追いついてくる、針の木から入山したそうだ。今日も暑い、私設エードステーションを期待(妄想)していた坂田峠は無人で一同へたり込む。尻高山でダイヤさんと感動の再会を果たし、ひたすら親不知海岸を目指す。

栂海新道にて合流

ようやっと国道沿いの駐車エリアにある登山口に到着して記念撮影。
車に荷物を残し、自動販売機で手に入れた冷えた飲み物を手にして海岸への階段を下る。

親不知海岸にて海水汲みの準備

海水を汲んで噂通りのロングルートをフィニッシュする。

 (記 みの)

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