会山行A隊 種池~針ノ木峠

期 日:2019年7月6日(土)~7月7日(日)
参加者:Lそうべぇ、コバヤン、ヒー

7月6日(土)曇り
扇沢駐車場(9:25)-種池山荘前(13:10)-岩小屋沢岳(15:10)-新越山荘泊(16:00)

B隊を七倉まで送り扇沢駐車場には9:00到着した。身支度を済ませ扇沢第2駐車場を9:25に出発。5分ほど歩くと柏原新道の登山口に着く。登山口近辺の駐車場はすでに満杯。天候は曇り、周りの山々は雲の中に隠れ顔を出しそうにもない。天気予報は曇りを告げているが下り坂であることは予想できる。登山口から30分ほど歩くと汗が滝のように流れ始めた。北アルプスの7月初めは梅雨も開け爽やかなイメージであるが、樹林帯の中は風が吹かなければ蒸し風呂だ。今回は山小屋泊まりなので荷もそれほど重くないはずだ。この汗のかきかたは、暑さだけのせいではなく体力の低下が招いたことなのだろうか。コバヤンも同じく大汗をかいているが、ばててはいない。ヒーさんは楽しそうだ。加齢であり、仕方のないことなのだろうか。80歳までは今と変わらずに元気で山を歩きたいと思っている。体力が落ちないようい日々の生活を大切にしなければならないと反省する。八ツ見ベンチ10:15、2280m付近12:15。そうべえが遅れる。弱気の虫が騒ぎ始める「私は種池山荘泊まりとして、明日は柏原新道を下山しよう」などとくだらないことを考え始めた。コバヤン、ヒーさんから遅れること10分、13:10に種池山荘前に到着した。弱気の虫を飲み込み先に進む。ここから2時間30分ほどで新越山荘だから、もう少しの辛抱である。前を歩く2人と差が広がる。2人は差が広がらないように要所にて私を待つ。

稜線にて小休憩

15:10岩小屋沢岳を通過、16:00に新越山荘に到着。種池山荘前から新越山荘までの稜線歩きは曇りで展望はなかったが、足元にはイワカガミの群生、北アルプスは花の季節を迎えたのだ。これからいろんな高山植物が咲き乱れるのだろう。花が気持ちを落ち着かせてくれた。

ツガサクラとイワカガミの群生

他にも高山植物が咲いていた

山荘に到着したらすっかり元気になった。睡眠不足と長時間の車の運転、これも体調に影響したのかもしれない。車の運転は躊躇せず交代するようにしよう。山荘は小屋明けをしたばかり、天気も下り坂なのでキャンセルも出たとのこと。我々のほか3パーティのみで静かだ。八畳間の部屋に3人、なんと贅沢なことだろう。最盛期には20人ほど詰め込むそうだ。自炊後、20時消灯。8時間ぐっすり寝た。
新越山荘は、感じの良い山小屋だ。スタッフの対応は親切、部屋も清潔。自炊部屋は少し狭いと感じた。トイレはトイレットペーパーを便器に捨ててもOK。処理は燃やすので紙類があったほうが効率よく処理できるとのこと。トイレ事情は山小屋ごとに異なるが、登山者としては一番の関心ごとであろう。

7月8日(日)雨
新越山荘(5:20)-鳴沢岳(6:00)-赤沢岳-スバリ岳-針ノ木岳(10:00)-針ノ木峠(11:15)-扇沢駐車場(14:15)

午前4時に起床。とてもぐっすり眠れ、コバヤンの鼾や寝言も気にならなかった。外はガスっており、雨まじりだ。各自で用意した朝食を簡単に済ませ、身支度後5時20分に新越山荘を出発した。霧雨なので雨具を着込み歩く。もちろん展望は得られない。進む方向の右側(北)には名だたる峰々が並んでいるはずだ。展望がない分、足元の高山植物を見ながら歩けたことは儲けもんかもしれない。雷鳥も現れ、我々が歩く先々をまるで道案内をしているように登山道をゆっくり進んでいる。お尻を振りながら歩く姿はかわいい。出発は予定より20分遅れたが、鳴沢岳には予定の6時に到着した。

鳴沢岳山頂

展望がないのでプレッシャーとなるアップダウンを気にせず歩け、気付いたら目的の山頂に到着している、こんな感じだ。

スバリ岳山頂

針ノ木岳も予定通り10時に通過。ここから針ノ木峠までが今回の山行の核心部だった。残雪がいつもの季節よりも多く残り、ステップは切られているが雨のためコンディションが悪い。アイゼンを装着しても効きが悪く、足元がおぼつかない。滑ると谷底まで落ちてしまうので慎重に通過した。

慎重に雪渓を歩く

針ノ木峠には11時15分に到着。コバヤンと冗談交じりに、B隊と会えると感動だなと話をしていた時、「何か声、聞こえません?」。「まさか。」しばらく耳を済ませていると、本当に聞こえてきた。人影も見えてB隊と奇跡的な合流だった。ちょっと感動したな。B隊は七倉から船窪を経由し蓮華岳から扇沢を目指していた。B隊の幕営地から針ノ木峠までのコースタイムはA隊(我々)とほぼ同じ。もしかしたら出会うかなと思っていたが、まさか本当に出会うとは…ちょっと感動的です。

針ノ木峠で合同記念写真

針ノ木峠で合同の記念撮影を行い、一緒に針ノ木雪渓を下り無事に扇沢へと下山した。14時15分だった。

(記 そうべぇ)

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