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巻機山

期 日:2019年11月3日
参加者:いずっこ、他1名(非会員)

11月3日(日)曇り
桜坂駐車場(7:07)-六合目展望台(9:10)-巻機山(10:40)-桜坂駐車場(14:12)

予定通りに宿を出発し、予定通りに駐車場に到着したが、巻機山の駐車場は一杯だった。想定外だったのは、巻機山が多くの登山者に好まれる山だということだった。駐車場手前の道路脇に駐車し出発した。駐車場から巻機山へはいくつかのルートがある。私はできるだけ違う道を歩きたい派なので、このような場合は極力周回コースにするが、今回は迷わずオーソドックスなコースである井戸尾根のピストンにした。前日に続いての登山であることと、ほかが破線ルートである沢だということが理由だった。オーソドックスなコースということでとても多くの登山者がいた。もちろん思い起こす場面はあるが、正直あまり印象は強くない。一番印象深いのは、山頂の手前の分岐には「巻機山頂」と書かれた立派な標柱があったのに比べ、巻機山の山頂が非常に殺風景だったことだ。

殺風景な巻機山山頂
立派な巻機山の標柱

石を積んだケルンにそこらへんに落ちていただろう枝が刺してあるだけ。その後分岐まで戻って立派な標柱の前で昼食を取り、下山した。

色付く登山道脇

前日に続き紅葉を期待しての登山だったが、期待していたほどキレイだとは思わなかった。同じ木々の紅葉を同じ場所から見ても年によって違う。木々も生きている。機嫌が良い時もあれば悪い時もある。次は機嫌のよい時の紅葉を見てみたい。

(記 いずっこ)

平標山~仙ノ倉山

期 日:2019年11月2日
参加者:いずっこ、他1名(非会員)

11月2日(土)晴れ
相模原=登山者用駐車場-松手山登山口(11:01)-鉄塔(11:53)-平標山(13:39)-仙ノ倉山(14:22)-平標山の家(15:53)-登山者用駐車場(17:30)

朝、北野駅で同行者をピックアップし、圏央道、関越道、国道17号を経由して平標山登山者用有料駐車場に予定より1時間近く遅れて到着した。ここは紅葉スポットとして有名なドラゴンドラの乗り場がある苗場スキー場のすぐ近く。そして時季は紅葉シーズン。冷静に考えれば道路が混まないはずがない。1時間遅れで到着できたのはむしろラッキーだった。計画していたのは南側の平元新道から入り、平標山ノ家を経由して平標山へ登って、仙ノ倉山までピストンし、北側の松手山コースで下るルート。1時間遅れてしまったことにより、駐車場に戻ってくるのは日が落ちた時刻になってしまうことが想定されるため、林道歩きが1時間ほどある平元新道を帰りにするほうが良いと判断し、逆ルートに変更して歩き始める。駐車場も、駐車場に設置されているトイレも、取りつきまでのルート表示もよく整備されている。取りつきは長い階段から始まる。傾斜は急だがここもしっかり整備されているので歩きやすい。最初のポイントである鉄塔まで来ると笹原が広がっている。そこからはなだらかな登りが続く。途中、トレイルランナーに対する注意喚起の看板がいくつもあった。見ると「谷川連峰ではランナーは風当たりを強く受ける立場…」と書かれている。私はトレランに対してあまり良い印象を持っていないが、ここまではっきりと書かれている看板を目にするとなんだか不憫に思う。今回の山行では遭遇しなかったが、普段はランナーが多いのだろう。トレランをしない私でも走り出したいと思うほど気持ちの良い登山道だ。

平標山までの登山道

平標山に到着後そのまま仙ノ倉山に向かう。

平標山から仙ノ倉山を臨む

平標山も仙ノ倉山も個人的には全く興味の沸く山ではなかった。今回も同行した“山の師匠”が以前から「いつか谷川岳から仙ノ倉山、平標山まで縦走したい」としきりに言っていたことで仙ノ倉山という200名山を知った。

仙ノ倉山山頂

平標山と仙ノ倉山の往復もトレランには最適なコースに感じた。平標山から山ノ家まではほとんどが階段だった。

山ノ家からの展望

標高差が300m強ある階段を一段ずつ下っている途中、逆ルートにして良かったとつくづく思った。山ノ家は明日が小屋終いとのことで、豪雪地帯の越冬準備で忙しそうだった。登山道を下り、別荘が立ち並んでいる林道を歩き、駐車場に戻ったのは夕暮れ時だった。ヘッデンを使うことはなかったが、総じて今回のルートで良かった。
この後、巻機山近くの宿に移動し、南アフリカとイングランドによるラグビーワールドカップの決勝を見終わってから、翌日の登山に備え床に着いた。

(記 いずっこ)

上高地~槍ヶ岳

期 日:2019年7月13日(土)~7月15日(月)
参加者:いずっこ、他1名(非会員)

7月13日(土)曇りのち雨
上高地(6:40)-横尾(9:40)-槍沢キャンプ場(11:30)

7月12日の午後2時に高尾山口駅で同行者をピックアップし、松本IC近くで夕食と翌日以降の食料の調達を済ませ、前泊地である沢渡へ向かう。

翌日、沢渡発の始発バスで上高地へ。

上高地

上高地からはほぼコースタイム通りで槍沢ロッジへ。そこで2日分のキャンプ料金と賞味期限が若干過ぎたため半額で販売されていた缶ビールの支払いをし、30分ほど上流の槍沢キャンプ場へ。

槍沢キャンプ場

着いた時点で5張ほどテントが張られていたが、まだ幕営場所を自由に選べる状態だった。トイレも数年前に建て替えられたばかりでとてもきれいだ(それが翌日仇となるが)。テントを張り終え、昼食を済ませた後、夕食時の楽しみである、さっき購入したばかりの缶ビールを冷やしに槍沢まで行く。槍沢の水はとても冷たく、1時間足らずで十分に冷えた。そうこうしているうちに雨が降り出した。途中弱まった時間もあったが翌朝まで降り続いた。

7月14日(日)雨
槍沢キャンプ場(6:00)-槍ヶ岳山荘(9:30)-槍ヶ岳(10:30)-ヒュッテ大槍(12:00)-槍沢キャンプ場)(16:00)

朝起きた時には小降りになっていた。ここで大失態に気づく。テントの前室に置いておいた登山靴を雨で濡らしてしまった。タオルで拭いたものの湿ったままだ。同行者にダメ出しされながら出発した。大失態をした自分への腹立たしさをパワーに変え、ハイペースで歩き始めた。歩いているうちに雨は上がり、いくつかの雪渓をトラバースしながら登っていくと、槍の穂先が見えるほど雲も薄くなってきた。槍ヶ岳山荘で小休憩をして槍ヶ岳へ。

槍ヶ岳山頂

槍ヶ岳登頂は二回目だ。初回は初めての山の日の2日前である2016年の誕生日。この時は快晴の表銀座縦走からだった。初回の槍ヶ岳の思い出はいくらでも出てくるが、ここでは割愛する。槍ヶ岳山頂で十分な時間を過ごした後、槍ヶ岳山荘の名物、クロワッサンを楽しみに下山。だが材料の荷揚げが間に合わずクロワッサンはないとのこと。非常に残念に思っていると、また本降りの雨に。仕方がないのでヒュッテ大槍まで行って昼食を取ることに。ここで味噌ラーメンを頂いた。

美味しい味噌ラーメン

西〇ラーメンはおいしいと思わなかったが、ここのラーメンは絶品だった。そのまま雨の中を東鎌経由でテントまで戻った。

東鎌尾根の長いハシゴ

テント場に戻ってからも雨が降り続いていたため、テントの中で過ごしていたところ、騒がしい10人以上の外国人の団体がやってきた。夕食時から感じ始めた尿意、小降りになるタイミングを待って数時間様子を見たが一向にその気配がなかったため、意を決して10mほど離れたトイレへ雨の中駆け込んだ。すると、カレーが若干残っている鍋を囲んで4~5人の外国人が宴会をしていたのだ。灯油缶の椅子まである。そう、トイレットペーパーを入れる灯油缶を逆さにして使っていた。思わず声を荒らげすぐに片づけさせた。テントから仲間もやってきて数分で元のトイレになった。聞くとベルギー人だという。今思うと逆切れされなくてよかったと思うが、その時は怒りのあまり声が出てしまった。何しろ何時間も我慢した後の安らぎのトイレだったのだから。その後無事に用を済ませシュラフに戻った。

7月15日(土)
槍沢キャンプ場(7:00)-上高地(13:00)

昨日までの雨は上がり、テント撤収時には薄日も差していた。これまで雨の中テントを撤収したことがない。今回もそれは免れた。きっと雨中でテントを撤収するのは大変だろう。槍沢、梓川沿いを、横尾を経由して上高地まで戻ってきた。

河童橋付近でソフトクリーム

上高地から横尾までの3時間、鉄道や低公害バスで短縮できたらさぞかし行程が組みやすくなるだろうと思う。沢渡で自車を回収し白骨温泉で3日分の汗を流し帰宅。次回は西鎌、そして北鎌から槍ヶ岳をまた目指したいと思う。

(記 いずっこ)