カテゴリー別アーカイブ: 山の動植物

オトシブミの揺りかご

近くてよい岩場、ホームゲレンデの広沢寺に行く機会が、最近は特に多い。
今年は4~5月に毎週のように通う時期があったが、ゲートから岩場までの道沿いにきれいに折りたたまれた葉っぱがたくさん落ちていることに気がついた。

オトシブミの揺りかご

とてもきれいにたたまれていて、随分器用な人がいるのだなあと思ったが、検索するとなんと、全長3mm~10mmほどの大きさのオトシブミという虫が、卵を産み付けた後に折りたたんだものだと分かった。
オトシブミという名前も惹かれるが、通い慣れた岩場へのアプローチにも新たな発見があるも
のだと、自然の奥深さを感じた。

(記 なべたけ)

ライチョウ(白馬三山)

2019年5月、春山合宿にて白馬三山を縦走したときのこと。杓子岳の中腹で遭遇したライチョウたちは、かなりフレンドリーでした!

ライチョウは人への警戒心が薄い野鳥と言われていますが、それにしても警戒心なさすぎですね。私たちを仲間と思っているのか無視しているのか、近寄ってくる個体もいました。おかげで間近で写真が撮れました〜!

肉冠が大きいのでオスですね〜

愛らしいライチョウも絶滅危惧種に指定され、2000羽程度まで減少していると推測されています。これからも美しい自然を大切にし、野生の動植物たちを守っていきましょう。

(記 オヨシ)

タマキクラゲ

コロナ禍のなか、自宅周辺の山みちを歩くことが多くなっている。近くでも、今まで歩いたことがなかった山みちは結構たくさんあって、新しい発見があってかなり楽しい。この日は、自宅近くのトレーニング用で歩いている山みちで、もしかしたら初めましての物体に出会った。
きのこのように、倒木に寄生していて、薄茶色くてこんにゃくゼリーのような感触。キクラゲの一種なのではということで、自宅に持ち帰って検索してみると、どうやらタマキクラゲというキクラゲのようだった。キクラゲは皆食べれる(?)という情報の下、水洗い後、水分を拭き取り、ごま油で炒めて、ラーメンの具にして食べてみた。見た目通り、プニプニした食感で、味はほとんどないと思うが、とても美味しかった(!)。

下処理をしたタマキグラゲ

2~3週間後、収穫した場所に再び行ったところ、私たちが(前回に手をつけなかった箇所を含めて)全体が干からびた残骸のような跡になっていて再収穫することはできなかった。収穫した時は、前日までに降雨があり、もしかしたらそういう気象条件も関係するのかもしれないと考察した。

(記 なべたけ)

オコジョ(甲武信ヶ岳)

2018年7月、翌月の鳳凰三山での会山行に向け、メンバーシップ強化のため甲武信ヶ岳へ。千曲川(信濃川)源流を求め、長野県の毛木平駐車場からのアプローチ。林道から登山道へ入って間もなくすると、オコジョと遭遇!警戒しながらも我々に興味があるのか、樹洞から出てきたり入ったり。ちょこまか動く姿に一同、癒やされました!

オコジョ(ホンドオコジョ)の生息地は東日本の山岳部。長野県では天然記念物に指定されているようです。
積雪期に換毛で白毛になったオコジョにも出逢ってみたいですね〜

(記 オヨシ)