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会山行 小川山

期 日:2022年5月28日~29日
参加者:Lなべたけ、わたゆき、コバヤン、オヨシ、ヒー、しげちゃん

5月28日(土)晴れ
廻り目平(10:00)-フェニックスの大岩-スラブ状岩壁-廻り目平(15:00)幕営

毎年、5月会山行の岩トレーニングは、三つ峠で行うことが通例だった。しかし、数年前から山荘近くの広場でテント泊が禁止になり、2日間に渡って行う場合、いちど下山しなければならず、また登山口周辺のテントサイトのスペース確保がむずかしい感じで、三つ峠を敬遠するようになってしまった。
※最近、ガクさんから教えてもらったのだが、三つ峠グリーンセンターに宿泊して2日間楽しむのが良さそうだ。(私は、宿泊代を節約したい・・・。)
そして、今年はなんと、会山行では初の小川山で岩トレーニングを行った。

1日目は、フェニックスの大岩とスラブ状岩壁(かわいい女、ウルトラセブン、Somg of Pineなどの5.7~5.8のルート)。
フェニックスの大岩では、ほんのすこしだが講習も行なった。

なべたけによる講習
フェニックスの大岩

できれば、ガマルートなどのマルチピッチも登りたかったが、さらなる成長が必要だろう!!
夜はキャンプで、各自持ち寄りの料理とお酒、焚き火と星空、粋な?BGMもあって、クライミング以上に盛り上がったかもしれない。

焚き火の護りびと!?

5月29日(日)晴れ
廻り目平(9:00)-父岩・小川山物語-廻り目平(14:00)

2日目は、クラシックな人気ルート、小川山物語(5.9)を登った。

父岩の小川山物語

2日間、お天気がとても良く、快適すぎる岩登りを楽しむことができた。

(記 なべたけ)

春山合宿D隊 蝶ヶ岳

期 日:2022年5月1日~3日
参加者:Lなべたけ、わたゆき

5月1日(日)雨
沢渡大橋駐車場=(バス)=上高地バスターミナル-河童橋(10:30)-徳沢(13:00)-徳沢園キャンプ場(幕営)

天気は、前線の影響で終日降雨の予報。2日は高気圧がはりだして午前中は晴れるが、午後に強い寒気が入ってくるため、標高の高いところで悪化するとのこと(ヤマテンより)。沢渡に到着すると雨が強くなり始めた。駐車場の整理員の方から、明日からは天気が良いと声をかけられたので、午後からは悪くなるようだと応えると、「?」の様子だった。気象協会などの山の天気予報でも、終日晴れマークだったので、少し難しい予報なのかもしれない(予想天気図では高気圧に覆われる)。5月だが、森林限界を超える山域では真冬のコンディションになる可能性がある。ヤマテンに感謝!だった。徳沢まで雨がそぼ降り続けたが、ひどい降り方にはならなかった。夕刻には小雨になり、テントから出るのが楽になった。

5月2日(月)晴れのち雪
徳沢(4:15)-横尾(5:40)-横尾分岐(9:50)-蝶ヶ岳ヒュッテ-蝶ヶ岳山頂(10:50)-長塀尾根-徳沢(14:20)

当初の計画は2日目は蝶ヶ岳山頂で幕営だったが、天気の状況を考えて、アタック装備で登り(ツェルトも持参していた)、徳沢に戻る行程に変更。徳沢からメールで計画の変更を連絡した。 午前中は、晴天が確実な予報だったので、展望を期待していた。明け方に徳沢から梓川に出ると、新雪をまとった巨大な小惑星のような山が正面に現れた。

もうじき稜線に出る

前穂と北尾根を確認することができた。梓川の上流側は、快晴の明け方の空へ広がる梓川と山並みの眺めで、普段生活している同じ日本とはとても思えないスケールの風景だった。横尾からの登山道でも、槍見台から、霞がかった青空に映える槍ヶ岳を見ることができた。ゆっくり、順調に高度を上げることができた。2000m付近からは一面の雪景色になった。雪面はしっかり締まっており、アイゼン歩行で問題なくペース良く歩くことができた。横尾分岐まで登ると、青空と新雪の素晴らしい景色のなか、穂高の稜線の北側から雲が湧いてきているのが見えた。槍の穂先も雲に隠れて、少しずつ雲が迫ってきている様子だった。稜線に出ると、少し強めの風が吹き付けてきた。蝶ヶ岳ヒュッテの建物のかげで風をしのいで休憩した後、山頂へ。

向こうに山頂が見える

下山を始めると、雪が舞い始めた。下山ルートの長塀尾根は、名前通り少し長い尾根で、ゆったりと歩いた。展望はほとんどなかったので、登ってくると大変そうだったが、雪が溶けるとお花などを楽しめるようだ。

徳沢へ下山

ゆっくり順調に、徳沢へ無事に帰ってくることができた。徳沢でも次第に降雪が多くなり、夕刻には雪景色になった。

5月3日(火)晴れ
徳沢(5:30)-上高地(7:30)-バスターミナル=(バス)=沢渡大橋駐車場

朝早めに出発して上高地へ。3日から連休になり、天気も良さそうなので、上高地からの登山者とつぎつぎにすれ違った。色とりどりの登山スタイルで、風景だけでなく、登山者の様子を見るのも楽しかった。朝から快晴で、梓川の宝石ような青色の流れが、新緑と新雪の山並みと一緒に美しく映えていた。しばらく河原でのんびりして春の上高地を堪能した。

(記 なべたけ)

水無川 セドノ沢右俣

期 日:2022年4月17日
参加者:Lなべたけ、カワマサ

4月16日(土)曇り時々雨
戸沢(7:30)-水無川本谷-セドノ沢右俣-表尾根(11:00)-政次郎尾根-戸沢(12:30)

早朝、カワマサと合流してセドノ沢右俣を遡った。7年前くらいにセドノ沢左俣に、カワマサとやまけんと3人で遡行をしたことを思い出した。 右俣は10数年前に遡行した記憶がある。大滝の登攀リードさせてもらったが、それほど難しくなかった印象だ。

F1のルートを確認

F1は左のクラック沿いを登るが、残置が見当たらず…人気ルートなのにおかしいな、体勢もだいぶ良くない感じでどうしたものかと少し焦り始めたところ、凹角に残置ハーケンを発見してことなきを得た。F2は左岸側から取り付く。左岸壁には残置ハーケンが要所にあって、少しテクニカルな滝登りの練習といった感じになった。

カワマサが大滝をリード中

大滝は、流心左側の岩壁の岩登り、高さが35mとのこと。カワマサのロープが40mなので、念のため2ピッチで登ろうということになり、まずカワマサから登り始める。左側のクラック沿いのラインは、見た目は階段状 のようだったが、それほどやさしくはなさそうだった。いつもリズム良く登るカワマサだが、慎重なクライミングだった。テラスまで登り、そこからのルートどりは色々ありそうだが、左寄りの岩壁のラインを登った。残置は古いものが多かったようだ。やはり慎重なクライミングでロープを伸ばしていた。1時間ほど前から降り始めた雨はしとしと降り続け、岩はしっとりした感じになっていた。結局、岩壁の終了点まで1ピッチで登った。なべたけがフォローで登ると、カワマサは思いのほか快適ではなかった岩登りで苦笑いだった。そこからは、巻道沿いにフィックスが伸びていた。30mほど登ると、フィックスが終わり、尾根の向こう側に抜けれそうな感じだったが、もう少し巻けそうな様子だったので、落ち葉の掃き掃除を兼ねて登り詰めていった。やさしそうなところで岩場を抜けると、しっかりした踏み跡が見えた。

踏み跡は尾根上に伸びて、ずっと辿っていくと次第になだらかな地形になっていった。しばらく歩くと、登山道らしき踏み跡に飛び出た。恐らく(通行止になっている)書策新道ではないかということで、そのまま進み、表尾根に出た。小雨は続いて展望はまったくない天気だったが、表尾根には次々と登山者が登ってきていた。ベンチで休みながら腹をこしらえ、装備も緩めて少しゆっくりする。今後のお山のことについて話をしながら政次郎尾根から戸沢に下りた。

(記 なべたけ)

水無川本谷

期 日:2022年4月16日
参加者:なべたけ

4月16日(土)曇り
戸沢(11:30)-水無川本谷-塔ノ岳付近(14:45)-大倉尾根-天神尾根-戸沢(16:30)

午前中は天気の回復を待っていたのと、翌日も別の沢を遡行するために戸沢に泊まるつもりでいたことから、ゆっくりと遅めにスタートした。

F3手前の小滝
分岐にある看板

気温は高くはなく、ヒルに出遭うこともなく、快適に過ごせるコンディション。単独で多少緊張していたが、大きな問題はなく遡行できたように思う。

F8の大滝

大滝の巻き道は、フィックス沿いがだいぶ崩れていたので、すこしだけさらに巻いて沢に戻った。沢に戻る斜面がすこし急だったので、慎重に下りた。

詰めの尾根

本谷は3~4回ほど遡行しているが、いつも塔ノ岳にダイレクトに出ることができず。今日こそは!と詰めて行ったが、塔ノ岳直下はイバラの藪になっており、結局、回避して表尾根に飛び出た。

遅めのスタートだったので、花立の頭から南東尾根ではなく天神尾根で戸沢に下った。
のんびりと幕営の準備をして、ひとりでビールで乾杯。お山に囲まれて過ごす戸沢のキャンプサイトはいつになく静かで、幸せな気分だった。いつのまにか、月が明るくテントを照らして、すこし眩しく感じた。

(記 なべたけ)

四十八瀬川 小草平ノ沢

期 日:2022年3月27日
参加者:なべたけ

3月27日(日)晴れ
表丹沢県民の森(7:00)-小草平ノ沢-堀山の家(9:00)-表丹沢県民の森(10:00)

前日はメンバー3人で勘七ノ沢を遡行。そのまま表丹沢県民の森の駐車場に居残り車中泊し、翌日に単独で小草平ノ沢を遡行した。前日午後から雨が降り始めて予報では夜間強くなりそうな感じだったが、結局それほど強まることはなく、沢の水位の変化はほとんどなかった。

登りたくなる滝です

小草平ノ沢は10数年前にも単独で遡行した。その時の記憶は定かではないが、今回久しぶりに遡行して、多少荒れている印象を持った。材木が折り重なっている箇所があり、やや景観が損なわれているようだった。

荒れている滝

しかし、いくつも滝のクライミングを楽しむことができて、程なく表尾根に上がり下山も早いという、お手頃でありがたい沢だ。勘七を遡行後に小草平を下降するセットも良いのではないかと思う。

(記 なべたけ)

雪上訓練

期 日:2022年1月29日~30日
参加者:Lなべたけ、しげちゃん

1月29日(土)晴れ時々曇り
吉田口馬返し(7:30)-不動小屋跡(10:00)-吉田口上り登山道分岐付近雪渓(13:30~14:00)-不動小屋跡(幕営)

例年合同で行なっている相模原山岳協会の雪上訓練は2年連続で中止となってしまい、暁単独での実施。さらに参加予定だったメンバー3名が感染予防対策のために不参加、しげちゃんとなべたけの2名となったが予定通り行うこととした。

吉田口馬返しから5合目へ向かい、佐藤小屋手前の林道より少し下がったいつもの幕営地にテントを設営。その後、屏風尾根西側の斜面へ移動して訓練を開始。

佐藤小屋から屏風尾根に向かう

なべたけは体力不足と寝不足による体調不良であまり動けず、精力的に斜面の登下降を繰り返すしげちゃんを見守ることで精一杯だった。しげちゃんは入会4ヵ月だが入会前に雪山の経験はそこそこあって技術・知識もまあまあ持っている。なべたけのアドバイスや話も、多少は参考になったようで良かった。

滑落停止!

今回は2名なので単独でできるアイゼンワークや滑落停止等を中心に実施。しげちゃんが未経験の雪山のロープワーク(スタンディングアックスビレイ、コンテニュアス)は、次回へ持ち越しとした。

14時頃には訓練を終了、幕営地へ戻った。

テントの間は十分過ぎる距離

十分に距離をとった状態で各自ソロテントの出入り口に座ってお酒やお茶を飲んだり食事をしながら、それぞれのお山に関することをいろいろと話し合って、暗くなるまで楽しんだ。

1月30日(日)晴れ
幕営地(4:30)-吉田口馬返し(5:45)

未明に幕営地を出発、1時間ほどで馬返しに下山。早朝は路面がかなり凍結しており、中ノ茶屋に到着するまでヒヤッとすることが何度かあった。この時期は四駆スタッドレスでもチェーンを巻いた方が安心である。

(記 なべたけ)

会山行 金ヶ窪沢

期 日:2022年1月30日
参加者:Lなべたけ、コバヤン、しげちゃん

1月30日(日)晴れ
三ツ峠登山口駐車場(7:15)-堰堤(8:30)-大滝(10:00~11:30)-駐車場(12:00)

駐車場で待ち合わせ、登山道から直ぐの金ヶ窪沢に入渓する。しばらく歩くと、遠目にも蒼く発達した氷に覆われた堰堤が見えた。堰堤の上部に回り、ちょうど良い木を支点にしてトップロープを張り、ひとり2本ずつ登る。

しげちゃん、初挑戦!

その後、さらに上の堰堤に向かい、なべたけがリードで登りトップロープを設置してそれぞれ楽しんだ。

なべたけのリード、スムーズな手さばき

堰堤は、だいたい5~6mほどの高さで、リードでスクリューを3本使用した。氷は結構発達しており、17cmのスクリューをしっかりねじ入れることができた。三ツ峠に限らず、今年はアイスの状態が近年になく良いようである。

さらに遡行すること15分ほどで大滝に到着。すでに2名のパーティーが取り付いており、さらに後続で2名が登りに来ていた。コバヤンがリードで20mほど登りトップロープを設置、しげちゃん、なべたけも1本ずつ登り終了とした。

コバヤンのリード、安定感があります

しげちゃんは初体験のアイスクライミングだったが、さすがの経験豊富さで安定感があり、まずまず楽しんでいた様子だった。大滝から30~40分ほどで駐車場へ下山した。

(記 なべたけ)

オトシブミの揺りかご

近くてよい岩場、ホームゲレンデの広沢寺に行く機会が、最近は特に多い。
今年は4~5月に毎週のように通う時期があったが、ゲートから岩場までの道沿いにきれいに折りたたまれた葉っぱがたくさん落ちていることに気がついた。

オトシブミの揺りかご

とてもきれいにたたまれていて、随分器用な人がいるのだなあと思ったが、検索するとなんと、全長3mm~10mmほどの大きさのオトシブミという虫が、卵を産み付けた後に折りたたんだものだと分かった。
オトシブミという名前も惹かれるが、通い慣れた岩場へのアプローチにも新たな発見があるも
のだと、自然の奥深さを感じた。

(記 なべたけ)

タマキクラゲ

コロナ禍のなか、自宅周辺の山みちを歩くことが多くなっている。近くでも、今まで歩いたことがなかった山みちは結構たくさんあって、新しい発見があってかなり楽しい。この日は、自宅近くのトレーニング用で歩いている山みちで、もしかしたら初めましての物体に出会った。
きのこのように、倒木に寄生していて、薄茶色くてこんにゃくゼリーのような感触。キクラゲの一種なのではということで、自宅に持ち帰って検索してみると、どうやらタマキクラゲというキクラゲのようだった。キクラゲは皆食べれる(?)という情報の下、水洗い後、水分を拭き取り、ごま油で炒めて、ラーメンの具にして食べてみた。見た目通り、プニプニした食感で、味はほとんどないと思うが、とても美味しかった(!)。

下処理をしたタマキグラゲ

2~3週間後、収穫した場所に再び行ったところ、私たちが(前回に手をつけなかった箇所を含めて)全体が干からびた残骸のような跡になっていて再収穫することはできなかった。収穫した時は、前日までに降雨があり、もしかしたらそういう気象条件も関係するのかもしれないと考察した。

(記 なべたけ)

中川川水系 マスキ嵐沢

期 日:2020年8月15日(日) 
参加者:Lなべたけ、わたゆき、ザッキー、かわまさ

8月15日(土)晴れ
大滝橋駐車場(8:15)-マスキ嵐沢出合(9:00)-箒沢権現山(11:30)-南西尾根-マスキ嵐沢出合(12:45)-大滝駐車場(13:30)

お盆休み後半、小川谷廊下の遡行を考えていたが、昨年の台風の影響で難易度がややアップしていると情報があり、西丹沢の入門の沢であるマスキ嵐沢に変更。新型コロナの影響などで、なかなか山行を共にできないでいたお久しぶりのザッキーもメンバーに加わり、酷暑を忘れる、楽しい沢登りだった。

道の駅山北に7:00に集合。大滝橋駐車場へ。駐車スペースはおよそ3台。滑り込みで駐車することができた。駐車場は河原のすぐわきで、周辺の河原は幕営に良さそうだった。
登山道から出合へ。入渓ポイントで準備をしていると、数人の後続パーティーがあった。一番乗りで入渓。

美しい渓相
巨岩帯
エメラルドグリーンの釜

先行者がいないこともあり、水流はとても綺麗で、木漏れ日は沢をエメラルド色に照らして、美しさを際立たせていた。確か、途中の8m滝でわたゆきをロープ確保したが、それ以外はロープを出すことがなかった。

8m滝を慎重に登る

最後の10m涸れ滝は、右わきから巻いて登った後に、残置の支点を発見。涸れ滝の登攀は、次回の楽しみになった。

真夏の沢日和、沢は美しく、楽しく、あっという間の遡行だった。ルートファインディングはミスなし。沢の終了点の稜線から箒沢権現山までは、かなり踏まれている道で、ここも危なげなし!山頂には、公園にあるようなしっかりした椅子が設置されていたのが意外だった。下山路は、最近の記録でよく使われていた、ルートファインディングミスがなければ、いちばん早くて楽そうな南西尾根を選択。頂上台地の西側から伸びている尾根で、よく使われている通りトレース(防護柵のわきからついていた)はそこそこあり、わりと分かりやすかったと思う。頂上台地からは、南西〜西〜南西にほぼ尾根状にトレースがついていて、1020m付近のジャンクションのコルまで下る。コルからは、南向きの尾根を出合まで。
駐車場に戻り、河原でしばらく涼んでから帰路についた。西丹沢からは、帰りの国道246がいつも通り渋滞で相模原に帰ってきたのは、夕方になった。充実の夏の1日だった。

(記 なべたけ)