タグ別アーカイブ: 奥秩父

<地理>野辺山高原と三窪高原を中心とした山塊
<主要な山>金峰山、瑞牆山、甲武信ヶ岳、国師ヶ岳、白石山、雲取山、大菩薩嶺

横尾山・小川山

期 日:2023年5月26日~27日
参加者:Lレー子、ダイヤ、ヨッシー、ケージ(暁OB)

5月26日(金)晴れ時々曇り
信州峠(11:12)-カヤトの原(11:48)-横尾山(12:10~12:33)-カヤトの原(12:52)-信州峠(13:23)=瑞牆山荘駐車場(13:50~14:10)-富士見平小屋(15:00)

昨年7月、名誉会長の磐梯山追悼登山でケージとヨッシーが日帰り参加となったため、宴会山行を計画し名誉会長の思い出話しをしようね、と約束していたが諸般の事情で延び延びになり、ようやく実現することができた。

ダイヤさんは26日午前中用事があるため遅れての参加。ケージ、ヨッシー、レー子の3人で韮崎駅に9時50分集合。ヨッシーの車で信州峠に向かう。本日は瑞牆山荘に近い横尾山に信州峠からの往復とする。このルートは暁山岳会50周年記念登山でコーノさんが清里駅から瑞牆山荘までを繋いでくれたルートの一部で、ロングルートを歩いてくれたコーノさんに感謝しながら信州峠を出発。峠には車5~6台は駐車可能。気持ちの良い樹林帯を緩やかに登り、わずかな急登を登りきるとカヤトの原に出る。ここからは展望が開け、金峰山や明日登る小川山、眼下には川上村のレタス畑が広がる。ケージは学生の頃、夏休みに1ヶ月レタス農家に住み込み、毎日小川山を眺めていたのでいつか登りたいと思っていたとのこと。

山梨100名山の横尾山に到着。山頂から先、清里方面への踏み跡が続いている。それなりに歩かれているようだ。山頂で記念写真を撮り下山開始。

横尾山山頂

信州峠からは再び車に乗り瑞牆山荘に向かう。駐車場は平日にもかかわらず、かなりの車が止まっている。先週末の瑞牆山は大渋滞だったとか。出発の準備をして13時59分着のダイヤさんを待ち、富士見平小屋を目指す。わずか50分の登りで富士見平着、すでにたくさんのテントが張られている。テント場代はひとり1000円だが、ソロテント4張りは張れそうなウッドデッキが3ヶ所あり誰も張っていない。板張り利用は1張り500円とのことで、+500円払いヨッシーのほぼ新品のエスパースマキシム4~5人用を張り宴会開始。昔の合宿など、思い出話しに花が咲き、宴会は21時近くまで続いた。翌日ヨッシーは17時までに帰宅しなければならないので、朝4時30分出発として就寝。

5月27日(土)晴れ時々曇り
富士見平小屋(4:49)-小川山分岐(5:10)-伐採小屋跡(5:30~5:40)-八丁平(6:10)-瑞牆山東尾根分岐展望台(6:40~6:50)-シオサブの頭(7:13)-小川山(8:00~8:26)-八丁平(9:50)-富士見平小屋・テント撤収(10:47~11:22)-瑞牆山荘駐車場(11:58)

3:30起床、各自簡単な朝食を済ませて出発。瑞牆山に向かうルートを20分程進み小川山方面にルートを取る。ここからは静かな山歩き。沢沿いに緩やかに登り沢を渡渉。ここは伐採小屋跡地で多少小屋の残骸はあるものの、静かで気持ちの良い沢の源流部。焚火跡もあり最高の幕営地だ。八丁平を過ぎると瑞牆らしい岩混じりの急登がしばらく続く。やがて瑞牆山東尾根の分岐手前で踏み跡を登ると4人立つのがギリギリの岩場に出る。本日最高の絶景ポイント。

絶景ポイント

瑞牆山、金峰山五丈岩が間近に見える。絶景ポイント少し先に「小川山-金峰山」の標識がありここが瑞牆山東尾根ルートの入口になる。ここは破線ルートにもなっていないが、踏み跡ははっきりしており、それなりに歩かれているようだ。ここからは緩やかな長い樹林帯の歩きとなるが、途中「シオサブの頭」と小さなプレートの付けられたちょっとした岩場を通過。その先で小川山ルートに入って初めての登山者とすれ違う。廻り目平から小川山に登り、この後金峰山から廻り目平に戻るとのこと。登山者とすれ違った直後、小さな岩場を先行した田中が右から回り込むルートに進んだが、後続が来ず、その場から尾根に上がれそうではあったがルートミスと判断し、一旦戻って岩場を乗越し3人に追いついた。帰りに確認すると巻きルートには白ペンキが付けられていた。この小川山ルートはしっかりした登山道ではあるが、やはり破線ルートなので注意が必要だ。廻り目平からのルートと合流すると間もなく小川山山頂に到着。

小川山山頂

クライマーの聖地・小川山とはかけ離れた樹林帯の中の地味な山頂だが、昨日に続いてここも山梨100名山。吉原さん以外は初めての小川山登頂に満足して下山開始。計画では大日岩経由で富士見平に戻る予定だったが、だいぶ時間がかかりそうなので往路を戻ることとし、伐採小屋跡でゆっくり休憩してテント場に戻るが、瑞牆山との分岐まで戻ると喧噪の世界に引き戻されてしまった。小屋に戻りテントを撤収。整備された良いテント場だったが、やはり伐採小屋跡のような誰もいない静かな場所での幕営が好きだなぁ、と思いながら下山開始。瑞牆山荘駐車場は既に満車で道路の両脇にもびっしり駐車されており、人気の山域だと実感。次回の宴会山行はもう少し静かな暁らしいテント場を探そう!

(記 レー子)

会山行 小川山

期 日:2022年5月28日~29日
参加者:Lなべたけ、わたゆき、コバヤン、オヨシ、ヒー、しげちゃん

5月28日(土)晴れ
廻り目平(10:00)-フェニックスの大岩-スラブ状岩壁-廻り目平(15:00)幕営

毎年、5月会山行の岩トレーニングは、三つ峠で行うことが通例だった。しかし、数年前から山荘近くの広場でテント泊が禁止になり、2日間に渡って行う場合、いちど下山しなければならず、また登山口周辺のテントサイトのスペース確保がむずかしい感じで、三つ峠を敬遠するようになってしまった。
※最近、ガクさんから教えてもらったのだが、三つ峠グリーンセンターに宿泊して2日間楽しむのが良さそうだ。(私は、宿泊代を節約したい・・・。)
そして、今年はなんと、会山行では初の小川山で岩トレーニングを行った。

1日目は、フェニックスの大岩とスラブ状岩壁(かわいい女、ウルトラセブン、Somg of Pineなどの5.7~5.8のルート)。
フェニックスの大岩では、ほんのすこしだが講習も行なった。

なべたけによる講習
フェニックスの大岩

できれば、ガマルートなどのマルチピッチも登りたかったが、さらなる成長が必要だろう!!
夜はキャンプで、各自持ち寄りの料理とお酒、焚き火と星空、粋な?BGMもあって、クライミング以上に盛り上がったかもしれない。

焚き火の護りびと!?

5月29日(日)晴れ
廻り目平(9:00)-父岩・小川山物語-廻り目平(14:00)

2日目は、クラシックな人気ルート、小川山物語(5.9)を登った。

父岩の小川山物語

2日間、お天気がとても良く、快適すぎる岩登りを楽しむことができた。

(記 なべたけ)

多摩川水系一之瀬川 竜喰谷

期 日:2022年5月22日
参加者:Lなべたけ、オヨシ、ヒー、他5名(非会員)

5月22日(日)晴れ
石楠花橋付近駐車スペース(7:20)-大常木林道丸太橋(14:20)-駐車場スペース(15:45)

渓流釣りで人気の一之瀬川。その支流の一つ『竜喰谷』(難易度は中級)を、県内の他山岳会の方々と共に遡行、総勢8名。
*各会のリーダーはJMSCAアルパインクライミング・コーチ2認定!

石楠花(シャクナゲ)橋辺りからすぐに一之瀬川本流に入渓せず、林道を少し下って竜喰谷出合滝を過ぎてから入渓。丹沢に比べ、この時期の奥秩父はまだ水が冷たい。

ゆったりと遡行開始

序盤のいくつかの滝はロープなしで登攀。続く8m幅広滝(精錬場ノ滝)は左岸・右岸それぞれにロープを出してもらう。中央付近で岩が突出し水流は二俣に分かれており、左岸は見るからに水流が強い。岩を掴もうと前傾姿勢になると顔面に浴びまくり、息がつまりそうになる。身体が一気に冷やされ、足の動きが鈍くなってしまった。ここはあまり水をかぶらない右岸がオススメ。

激流との闘い!?

奥秩父らしい渓流が続いた後に、3段12m滝(下駄小屋ノ滝)が待ち構えている。右岸沿いにロープを出してもらい、プルージックで次々に登る。下段はリッジでロープなしでも行けそうだが、中段からはロープがあると安心。落ち口への一歩、水流に負けそうな気持ちになるが、リーダーの「大丈夫!」の一言で皆進んでいく。

リーダーの声掛けで不安払拭

10mナメ滝を登ると暫くはナメ床が続く、奥秩父らしい光景だ。次の2段10m滝、下段には倒木が掛かっている。リーダーの一人が倒木渡りに挑むが、予想以上にヌメッていたようで…

滑りそうな倒木渡り

そして、いよいよ核心の10m曲がり滝が姿を表す。まずはリーダー二人がスムーズに左岸から登る。

核心部の曲がり滝でのリード

残置ハーケンは下部にしかないため、上部はカムでランニングビレイを取る。時間短縮のためロープを2本出す。落ち口付近の立木で支点を作り、セカンドビレイの準備完了。順番にメンバーが登っていく。体格差があると、先行者が辿ったルートでは手足が合わず、自分で探さねばならない。全員無事に突破し、中ノ平沢出合付近でゆったり休憩。

スダレ状滝は各自でルーファイ

その後の連続する小滝はロープなしで各自が思い思いのルートで登る。8mの脆そうな滝は右岸から高巻く。最後のチョックストーン滝を抜けて暫く歩くと大常木林道に合流、丸太橋が見える。広い休憩スペースで沢装備を外し、登山靴に履き替える。
遡行中は登ることに夢中になっていたため、会話を楽しみながら下山。各会の現状や様々な取り組みなど、参考になる話をたくさん聞くことができた。この山行が安全に楽しく行えたのも、各会のリーダーが事前に交流を深めてくれていたことが大きい、心から感謝です。1時間半の下りはあっという間、舗装された一之瀬林道に出て程なく駐車スペースに到着。

BIGBOSSポーズで記念撮影

最後に流行り!?のポーズで記念撮影、またの合同山行実施を誓った。

(記 オヨシ)

会山行 金ヶ窪沢

期 日:2022年1月30日
参加者:Lなべたけ、コバヤン、しげちゃん

1月30日(日)晴れ
三ツ峠登山口駐車場(7:15)-堰堤(8:30)-大滝(10:00~11:30)-駐車場(12:00)

駐車場で待ち合わせ、登山道から直ぐの金ヶ窪沢に入渓する。しばらく歩くと、遠目にも蒼く発達した氷に覆われた堰堤が見えた。堰堤の上部に回り、ちょうど良い木を支点にしてトップロープを張り、ひとり2本ずつ登る。

しげちゃん、初挑戦!

その後、さらに上の堰堤に向かい、なべたけがリードで登りトップロープを設置してそれぞれ楽しんだ。

なべたけのリード、スムーズな手さばき

堰堤は、だいたい5~6mほどの高さで、リードでスクリューを3本使用した。氷は結構発達しており、17cmのスクリューをしっかりねじ入れることができた。三ツ峠に限らず、今年はアイスの状態が近年になく良いようである。

さらに遡行すること15分ほどで大滝に到着。すでに2名のパーティーが取り付いており、さらに後続で2名が登りに来ていた。コバヤンがリードで20mほど登りトップロープを設置、しげちゃん、なべたけも1本ずつ登り終了とした。

コバヤンのリード、安定感があります

しげちゃんは初体験のアイスクライミングだったが、さすがの経験豊富さで安定感があり、まずまず楽しんでいた様子だった。大滝から30~40分ほどで駐車場へ下山した。

(記 なべたけ)

会山行 笛吹川水系東沢 釜ノ沢西俣

期 日:2021年7月17日~18日
参加者:Lオヨシ、コバヤン、ヒー

7月17日(土)晴れ
西沢渓谷駐車場(8:40)-釜ノ沢出合(14:00)-両門ノ滝(15:20)-1600m付近(16:25)幕営

笛吹川の東沢には、鶏冠谷、ホラの貝沢、金山沢や乙女沢など沢がいくつもある。中でも人気なのは甲武信岳に詰める釜ノ沢、今回はあまり記録を見ない西俣を遡行。西沢渓谷入口から西俣と東俣の分岐となる両門ノ滝まではお馴染みのルート。奥秩父によく来ているコバヤンは何度目だろうか。西沢渓谷駐車場への到着が予定より遅れ、これが後々響くことに。

エメラルドに輝く沢

山の神の祠に着くまでに数パーティーを見かけたが、釜ノ沢に向かうのは我々だけのようだ。

癒やされる流れ

体調が万全でなかったためか、思うようにペースが上がらず、冷たい水に体力も削られていく。何とか15時過ぎに両門ノ滝に到着。

おなじみの両門ノ滝

左の西俣は直登できない滝なので右岸を高巻く。その先は、東俣に比べて草木が生い茂って薄暗い。沢の流れは早く沢床も磨かれているようで歩きづらい。仕方なく湿って滑りやすい淵を暫くトラバースする。

西俣は想像より急な流れ

1時間かからないところで、幕営に最適なスペースに辿り着く。先行パーティの焚き火が狼煙のようにあがっていた。

広々としたテン場、迷わず到着

2パーティーだけで広々と贅沢に使わせてもらう。補助ロープをいくつかの立ち木に結んで濡れた装備を乾かし、焚き火と食事をゆっくり楽しんで就寝。

7月18日(日)晴れ
幕営地(5:30)-水師(10:30)-甲武信岳(11:25)-西沢渓谷駐車場(16:10)

翌日は5時半から行動開始。幕営地より先はナメとゴーロが続くが、台風の影響か倒木が多く荒れている。

岩や倒木で歩きづらい

2箇所ほど幕営地にできそうなスペースがあった。1時間くらい経過した辺りで左に水量の多い枝沢が見えてくるが、間違って進んではならない。徐々に登りの傾斜がきつくなり、いくつもの小滝が続く。奥ノ二俣では豪快な左俣の滝に目が行くが、右俣を右岸から登る。(左俣からも詰めることはできるが、水師まで30分ほどかかる地点に出る)

奥ノ二俣は迷わず右俣

ここから先は難しいところはないが、とくかく小滝が続く。沢も枯れてきたところで詰め上がるが、水師への尾根が少々わかりづらい。苔が生い茂って何度か踏み抜く。

トトロの森を侮るなかれ

水師からの景色は良かったが、甲武信岳までの登りがこたえる。

水師からの眺め

甲武信岳からの下りも足腰に響き、ペースが上がらなかった。釜ノ沢東俣と比べると、難易度は変わらないが疲労感は2割増しといったところだ。

(記 オヨシ)

荒川水系中津川 大若沢

期 日:2020年8月29日
参加者:Lオヨシ、なべたけ、わたゆき、ヒー

2020年8月29日(日)晴れ
大若沢休憩所駐車場(8:00)-金山沢出合(9:10)-二俣(10:20)-長滑沢出合(10:50)-駐車場(12:50)

大若沢は埼玉県の『彩の国ふれあいの森』の敷地内にあり、「学習の森」(大若沢休憩所)駐車場から遊歩道を通って入渓する。以前は散策目的でも遊歩道を使えば魚止ノ滝まで行くことができたが、昨年の台風19号の影響により広範囲にわたり木道や橋が崩壊し、現在も散策は難しい状態になっている。沢そのものはほとんど被害を受けていない。大若沢は巻かずに登れる滝が多く、所要時間も半日程度であるため、初級者におススメである。

序盤の勘兵衛ノ滝から不動滝までは、滑りやすい箇所もあるがウォーミングアップにはちょうど良い。

勘兵衛ノ滝 右岸から登る
大釜の滝 これも右岸から登る
こもれびがキレイ

不動滝は遡行図に残置支点があると記されていたが、それらしきものは見つからなかった。

不動滝 登り方を確認
不動滝 一番滑りやすいところ

続く中盤はキレイなゴルジュから始まる。

金山沢出合 この滝は簡単に登れる

まず金山沢出合の先にある12mのトイは、「高巻きしてトイの先へ懸垂下降した」という記録をいくつかネットで目にしたところである。

トイ ここから左方向に登る

水量によるかもしれないが、沢に沿って登っても特に危険は感じず、突っ張りながら詰めていく。その後しばらくはナメや小滝を堪能しながらゆっくり進む。

終盤の魚止ノ滝から直滝までは、弱点を突いていけば難しくはない。魚止ノ滝は右岸に取り付いて登るのが一般的なようだが、滝を横切って左岸に渡ったのちに滝の裏側を這い上って右岸に取り付くこともできる。それなりに水を浴びるが何だか楽しい。

魚止ノ滝 左岸から右岸へ斜めに登っていく

直滝は左岸でも右岸でも高巻きできるようだ。左岸には残置スリングあり、これをアブミとして利用すれば楽に登ることができる。

直滝 左岸を高巻く

長滑沢出合から先も奥の二俣まで遡行は楽しめる。勢いでつい進み過ぎてしまい、慌てて長滑沢出合まで戻る。

長滑沢出合の目印

下り左手を見上げると、わかりづらいが5mほど登ったところに遊歩道がある。途中、崩れている箇所もあるが、1時間弱で勘兵衛ノ滝まで戻ることができる。

遊歩道 沢下りは大変なのでこんな状態でもありがたい

奥秩父としてはアクセスしづらい場所だが、景色も良くしっかり滝登りも楽しめる沢であった。

(記 オヨシ)

大弛峠~金峰山・北奥千丈岳

期 日:2019年10月9日(水)~10月10日(木)
参加者:ヨッシー

10月9日(水)
大弛峠(11:52)-北奥千丈岳(12:29)-国師ヶ岳(12:56)-北奥千丈岳-大弛峠

大弛峠の標高は約2360mで奥秩父最高峰の北奥千丈岳が2601m、金峰山が2599mと標高差は240m程しかない。楽ちん楽ちん。
大弛峠への長野県側の峰越林道は悪路で有名なので山梨県側から行く。駐車場は既に満車で、峠の長野県側の砂利道を少し下った路肩に駐車する。大弛小屋の前を通り、夢の庭園経由で前国師ヶ岳に行く。樹林帯の中に木道や階段が整備された道が続く。奥の庭園は露岩帯で展望が良い。前国師ヶ岳から北奥千丈岳に向かう。北奥千丈岳の山頂は富士山方面が樹林になっていて見えないが、他は開けていて展望が良い。

北奥千丈岳

前国師ヶ岳に戻り国師ヶ岳に向かう。ここからは富士山がよく見える。帰路にもう一度北奥千丈岳に登る。展望はこちらの方が良いようだ。

10月10日(木)
大弛峠(5:26)-朝日岳(6:19)-金峰山(7:08)-朝日岳(8:16)-大弛峠(9:10)

夜明け前に出発する。樹林帯の中の緩やかな登り下りが朝日岳まで続く。朝日岳からは金峰山がよく見える。金峰山の手前から樹林帯を抜け展望が良くなる。三十数年ぶりの金峰山。その時はガスでなにも見えなかった。今日は360度の展望だ。のんびり展望を満喫し大弛峠に戻る。

(記 ヨッシー)

笠取山

期 日:2019年9月29日(日)
参加者:Lオヨシ、ヒー

9月29日(日)晴れのち雨
作場平駐車場(10:15)-笠取小屋(11:45)-笠取山(12:30)-笠取山(13:35)~作場平駐車場(14:20)

笠取山は西峰の肩(山梨県域山頂)、西峰、中峰(埼玉県域山頂、最高峰)と東峰の4峰を有する珍しい山。そのため、9月の会山行では2パーティに分かれたことで、結果的に全てのピークを繋ぐことができなかった。今回の山行目的はそのピークハントである。
登山道はきちんと整備され、快晴で空気も澄んでおり好条件がそろっていた。

沢のせせらぎが聞こえる

しかし午後から雨予報であったため、序盤からペースを上げた。笠取小屋は営業期間を終了、前回は夕方に小屋番が鹿の餌付けをしていたそうだが、それも終えてしまったのか。そんなことを気にしながら分水嶺に到着、ここは多摩川・荒川・富士川の源泉である。

分水嶺

間もなく西峰の肩が笠取山一番の急登と共に姿を現す。その山頂には山梨百名山と記された立派な標識が立てられている。

笠取山(西峰の肩)山頂
富士山が見えた

南方の景色が素晴らしい。少しわかりづらい登山道を進み数分で西峰へ。ここには標識も三角点も何も設置されていない。

笠取山(西峰)山頂

さらにわかりづらい登山道の先に中峰があり、埼玉県と環境庁の名が刻まれたやや朽ちた標識と三角点がある。

笠取山(中峰)山頂

さらに5分ほどアップダウンを繰り返すと、最後の東峰に到着。

笠取山(東峰)山頂

これでやり残した目的は達成。北西の空に灰色の雲が増えてきたため水干を経由して早足に下る。笠取小屋では案の定、数頭の鹿が餌を求めてうろついていた。雨に降られる前に下山。今回は数パーティとしかすれ違わなかったが、紅葉が進めばまた登山客で賑わうであろう。

(記 オヨシ)

北天のタル~三条ダルミ

期 日:2019年9月28日(土)
参加者:そうべぇ

9月28日(土)晴れ
片倉橋ゲート前駐車場(6:00~6:20)-林道終点(7:38)-三条の湯(8:00~8:05)-三岩分岐(9:20~9:45)-三条ダルミ(11:15~11:30)-三条の湯(12:40)-林道終点(12:55)片倉橋ゲート前駐車場(13:55)

9月の会山行で雁坂峠から三条ダルミを計画していたが、三岩分岐から三条の湯へと下った。つまり計画変更をした。雲取山から三条ダルミ、三条の湯はオヨシ、こー平にてつなげていたことが理由だ。とにかく繋がることを目標としていたので問題ないと判断した。しかし、「奥秩父縦走路」と地図上には記載されており、その一部分が欠落していることの気持ち悪さ、心残り、後ろ髪ひかれっぱなしの気持ちがぬぐいきれず、あるいは罪悪感からか、改めてつなぎなおしの計画を立てた。林道歩きの長いことを除けば、楽しい山歩きになるのではないかと思った。この日は、ラグビーワールドカップ日本対アイルランド戦があるので、少なくとも帰りの車でラジオ中継には間に合うように下山したい。この長い林道をいかに克服するか、林道なので力まかせに走るのみ。疲れたら歩き、癒えたら走りの繰り返し。
片倉橋ゲート前駐車場を6時20分に出発。林道の緩い登りを走ったり、歩いたりしながら7時35分に林道終点に到着した。以前はこの林道終点まで車は入れたようだが、落石の危険が増したので、進入禁止となったようだ。林道から眺める沢は水量が多く、激しい流れだ。綺麗な沢だと思った。林道終点から三条の湯まで30分ほどの行程、8時ちょうどに到着。三条の湯からは三ッ岩(北天のタル)経由の周回ルートをとった。高低差約850mの登りである。他の登山者とも会わず静かな登りを楽しんだ。北天のタルには9時15分到着。ここから三条ダルミまでは尾根上で起伏のない平坦なルートとなる。草原上であれば申し分ないのだが、クマ笹の藪を掻き分けながら進まなければならず、思ったほど走れない。登山道も笹におおわれ、足元が見えない。笹に足を取られ滑り、谷側に落ちてしまう危険性もあった。十分に整備されていない登山道だ。奥秩父縦走路は山梨県側の整備は行き届いているが、東京都、埼玉県側はあまり気にされていないように思えた。クマ笹を掻き分けて進むと、視界が開けぽっかりとした草原が目の前に広がった。狼平1752mである。赤トンボがたくさん飛びかっていた。あまりにも気持ちのいい場所なのでしばらくぼぉーっとしていた。三条ダルミには11時15分到着。

三条ダルミ

雲取山までの往復も考えたが下山を急いだ。腹ごしらえをして三条の湯に向かった。途中迂回路があり、登り返さなければならないことは想定外だったが、鹿の親子に見守られながら静かな山歩きを満喫した。三条の湯からは来た道をたどり、片倉橋ゲート前駐車場には13時55分に着いた。
「あかつきビッグバン・トレール」上の奥秩父縦走路はこれで完結。これで心残りも無くなり、さっぱりした。

(記 そうべえ)

会山行B隊 笠取山~北天のタル

期 日:2019年9月14日(土)~9月15日(日)
参加者: Lコバヤン、そうべぇ、オヨシ

笠取山を経由地点として2隊で歩破する。交通方法について移動車両1台にて下記の手順で実施。
オヨシ家出発-雁坂トンネル手前駐車場にてA隊をドロップオフ-作場平小屋に駐車B隊入山-同場所A隊車両をピックアップ-後山林道(片倉橋)合流

9月14日(土)
作場平小屋(10:40)-笠取山-将監小屋(17:10)

オヨシ宅に6時30分集合し、中央道繋ぎ作場平小屋登山口へと向かう。途中雁坂トンネル手前駐車場にてA隊をドロップオフしたが思っていた以上に時間が掛かってしまった。
10時40分登山開始、天候も良く気持ちの良いスタートでした。地図上のコースタイムは5時間20分だったので16時には幕営予定である将監小屋に到着出来ると考えていたので笠取山をコースタイムより若干早めに通過し高揚していました。

笠取山(東峰)山頂
笠取山(中峰)山頂
唐松尾山山頂

その後、唐松尾山を過ぎたところから将監小屋までは下り基調なハズが何故か登り基調になってきて3人ともに何か、変だなと思いつつ先を急いでしまった結果、西御殿岩(2075m)まで登り詰めてしまいました。

道に迷っている??
西御殿岩

おまけに2名グループも追従。原因は分岐の表記看板が倒れていたこと、変だと思った時に地図確認を怠ったことでした。その後、山ノ神土分岐から将監小屋までの間は慎重になり過ぎてウロウロする始末。結局予定到着時刻より1時間以上遅い17時10分に本日の幕営地である将監小屋に到着しました。

将監小屋

9月15日(日)
将監小屋(5:10)-飛龍山-三篠の湯-後山林道・片倉橋(10:00)

4時起床、朝食も早々に片付け5時10分に出発した。

こもれびが気持ちいい

歩き始めて徐々に夜が明けて朝もやの中、日が差し込んでくる感じがとても気持ちよく、昨日のトラブルもすっかり忘れて男三人楽しかった。

三条の湯

その後三條の湯を通過し、後山林道ゲートでレー子さん達と合流した。しかし、また反省すべき事項を起こしてしまった、本来は三ツ山経由して水無尾根で三條の湯を通るルートであったが、ルートを繋げれば、良いのではと言う勝手な解釈で三ツ山を通らない最短ルートを選択した。後に主脈ルートを通ってないことに批判が集まり、後日そうべぇさんとオヨシさんに抜けたルートを再度歩いて頂きました。

(記 コバヤン)