カテゴリー別アーカイブ: トレイルランニング

北天のタル~三条ダルミ

期 日:2019年9月28日(土)
参加者:そうべぇ

9月28日(土)晴れ
片倉橋ゲート前駐車場(6:00~6:20)-林道終点(7:38)-三条の湯(8:00~8:05)-三岩分岐(9:20~9:45)-三条ダルミ(11:15~11:30)-三条の湯(12:40)-林道終点(12:55)片倉橋ゲート前駐車場(13:55)

9月の会山行で雁坂峠から三条ダルミを計画していたが、三岩分岐から三条の湯へと下った。つまり計画変更をした。雲取山から三条ダルミ、三条の湯はオヨシ、こー平にてつなげていたことが理由だ。とにかく繋がることを目標としていたので問題ないと判断した。しかし、「奥秩父縦走路」と地図上には記載されており、その一部分が欠落していることの気持ち悪さ、心残り、後ろ髪ひかれっぱなしの気持ちがぬぐいきれず、あるいは罪悪感からか、改めてつなぎなおしの計画を立てた。林道歩きの長いことを除けば、楽しい山歩きになるのではないかと思った。この日は、ラグビーワールドカップ日本対アイルランド戦があるので、少なくとも帰りの車でラジオ中継には間に合うように下山したい。この長い林道をいかに克服するか、林道なので力まかせに走るのみ。疲れたら歩き、癒えたら走りの繰り返し。
片倉橋ゲート前駐車場を6時20分に出発。林道の緩い登りを走ったり、歩いたりしながら7時35分に林道終点に到着した。以前はこの林道終点まで車は入れたようだが、落石の危険が増したので、進入禁止となったようだ。林道から眺める沢は水量が多く、激しい流れだ。綺麗な沢だと思った。林道終点から三条の湯まで30分ほどの行程、8時ちょうどに到着。三条の湯からは三ッ岩(北天のタル)経由の周回ルートをとった。高低差約850mの登りである。他の登山者とも会わず静かな登りを楽しんだ。北天のタルには9時15分到着。ここから三条ダルミまでは尾根上で起伏のない平坦なルートとなる。草原上であれば申し分ないのだが、クマ笹の藪を掻き分けながら進まなければならず、思ったほど走れない。登山道も笹におおわれ、足元が見えない。笹に足を取られ滑り、谷側に落ちてしまう危険性もあった。十分に整備されていない登山道だ。奥秩父縦走路は山梨県側の整備は行き届いているが、東京都、埼玉県側はあまり気にされていないように思えた。クマ笹を掻き分けて進むと、視界が開けぽっかりとした草原が目の前に広がった。狼平1752mである。赤トンボがたくさん飛びかっていた。あまりにも気持ちのいい場所なのでしばらくぼぉーっとしていた。三条ダルミには11時15分到着。

三条ダルミ

雲取山までの往復も考えたが下山を急いだ。腹ごしらえをして三条の湯に向かった。途中迂回路があり、登り返さなければならないことは想定外だったが、鹿の親子に見守られながら静かな山歩きを満喫した。三条の湯からは来た道をたどり、片倉橋ゲート前駐車場には13時55分に着いた。
「あかつきビッグバン・トレール」上の奥秩父縦走路はこれで完結。これで心残りも無くなり、さっぱりした。

(記 そうべえ)

上高地~蝶ヶ岳~常念岳~大天井岳

期 日:2019年7月13(土)~7月15日(月)
参加者: A隊オヨシ B隊ヒー、他1名(非会員)

7月13日(土)曇りのち雨
A隊 三股駐車場(11:00)-三股(11:20)-蝶ヶ岳(14:40)-蝶ヶ岳ヒュッテ(15:00)

B隊を沢渡に送った後に三股登山口へ。雨予報の影響か、三股方面の利用者はさほど多くなく駐車スペースに停めることができた。連日の雨で足元は湿ってはいたが、気にするほどではない。登り始めて30分ほど経つと、投稿でよく目にする「ゴジラの木」が登場。珍しい自然の造形美である。

ゴジラの木

蝶ヶ岳までは緩急入り交じる登り一辺倒。歩荷であったがペースを下げずに黙々と登り、先発パーティに道を譲ってもらう。山頂はあいにくの霧だが、穂高連峰や槍が時折見える。一方、稜線上は冷えて風も強いため、テントを立てる位置も細心の注意を払った。ほどなくしてB隊が到着、翌日に備えて早めに身体を休める。


B隊 上高地(10:15)-徳沢(12:00)-長塀山(16:00)-蝶ヶ岳(17:00)-蝶ヶ岳ヒュッテ(17:10)

上高地は観光客が大半で賑やか、明神池以降は静かだった。

上高地からスタート

徳沢からいよいよ登山道となり、人気がなくなった。急登の樹林帯がしばらく続いた。傾斜が緩くなったあたりから、イワカガミなどのたくさんの高山植物が咲いていて、急登の疲れを癒してくれた。長塀山は展望がなかった。そこから少し歩くと、花が沢山咲いたメルヘンな池に着いた。妖精の池だ。

妖精の池

ついつい寄り道が長くなってしまう。心配したか、オヨシが迎えに来た。寄り道がバレてしまった。妖精の池から少し進むと急に視界が開けて、槍・穂高がドーンと目の前に現れた。

急に姿を現した槍・穂高連峰

間もなくして蝶ヶ岳の山頂に到着した。

蝶ヶ岳山頂

7月14日(日)曇りのち雨
A隊 蝶ヶ岳ヒュッテ(7:30)-常念岳(11:00)-常念小屋(11:45~12:45)-大天井岳(14:50)-常念小屋(16:20)

深夜に降り始めた雨は朝方まで続いたものの、徐々に弱まってきたので出発。蝶槍を過ぎた頃から対向のパーティとすれ違い始める。多くのパーティが蝶槍手前から横尾へ下山、もしくは蝶ヶ岳ヒュッテまで戻って徳沢へ下山するようだった。2時間ほど経過して最低鞍部に到達。ここからは岩稜登りが続く。相変わらずの濃霧だがしっかり目印も見え、岩の隙間も小さく思っていたより歩きやすかった。山頂に到達すると10名以上のパーティがくつろぎ道をふさぐ。写真撮影のために場所を空けてもらったが、とたんに雨風が強くなる。手拭いを広げながらの自撮りでは困難であったので記念写真はB隊に託し、足早に常念小屋に向かう。小屋に到着すると曇り空になってきたが、周囲の山々はガスで見えず。天気も夕方までもちそうなのでB隊が到着するまでに大天井岳までのピストンを決行。登山道は比較的整備されており、順調に飛ばす。

大天井へ向かう途中の雪渓

常念小屋を出て2時間ほどで大天荘に到着。そのまま向こうの大天井岳のピークへ登り詰め、タイマーで記念撮影。

大天井岳山頂

水分を多めに取り、同じ道を引き返す。15時を回っていたので、当然、誰ともすれ違わず。またも常念小屋まで孤独な時間であった。夜中にかけて、次第に雨足は強くなる。


B隊 蝶ヶ岳ヒュッテ(8:00)-常念岳(14:00)-常念小屋(15:30)

計画時に1泊での下山も考えたが、雪渓の様子が分からないのと同行の父親の体力を考え、安全第一で2泊とした。終始ガスっていたが時折、パーっと視界が開けて槍・穂高が顔を出した。とっても絶景だったが、カメラ不調で撮れず残念。

常念岳前の岩稜帯

蝶ヶ岳から常念岳は、アップダウンが続き疲れた頃に岩稜帯があるので初心者は要注意。後半は休み休み、ゆっくりと進んだ。

常念岳山頂

常念岳山頂では、雷鳥の親子が迎えてくれた。

子供を見守る親雷鳥

7月15日(月)曇り時々雨 
A隊 常念小屋(7:30)-前常念岳(9:00)-標準点檜跡(10:00)-三股(12:05)-三股駐車場(12:30)

天気は回復せず霧雨の朝に。最終日も時間との戦いになる。常念小屋に三股からの下山を自粛するような貼り紙があるためか、ほとんどのパーティは一ノ沢へ向かう。常念岳山頂と三股への分岐にさしかかると、雷鳥の親子に遭遇。10羽ほどで列をなす雛鳥たちの姿にとても癒された。気を引き締め、核心部である前常念岳に向かう。巨石が乱雑に並び、足を滑らせると隙間に落ちて身動きが取れなくなる箇所がいくつもあり、常念小屋の貼り紙にも納得できた。

前常念岳を振り返る

前常念岳山頂を過ぎても暫くは巨石で急な下り、一瞬たりとも気を緩めることができない。順調に高度を下げて樹林帯に入るも、前日の雨でぬかるみが続く。大きな檜の倒木(標準点檜跡)を過ぎると、水溜まりはさらに大きく、むき出しの根も増え、思うように早く下ることができない。退屈に感じながらも集中力を切らして転倒しないよう注意しながら黙々と歩く。沢の流れが聞こえ始め、間もなくして登山口に到着した。急いでB隊を迎えに一ノ沢登山口へ車を走らせる。


B隊 常念小屋(8:00)-一ノ沢登山口(12:30)

常念小屋の宿泊客はほとんどがこのルートを使って下りるようだ。安全第一で慎重に下山した。心配していた雪渓は登山道上にはほとんどなかった。一ヵ所雪渓を渡ったが、薄くなっていて逆に不安を感じたほどだった。

一ノ沢の雪渓

ここ数週間で人が入り、雪解けが進んだようだ。上部はまだまだ雪渓が残っていてとても綺麗だった。

(記 A隊オヨシ B隊ヒー)

峰谷橋~雲取山~三条ダルミ

期 日:2019年6月16日(日)
参加者:Lオヨシ、こー平

6月16日(日)
峰谷橋(7:55)-峰谷登山口(8:30)-七ツ石山(11:05)-雲取山(12:10)-三条の湯(13:40)-お祭バス停(15:50)
※計画では三条の湯からサオラ峠を経由して丹波役場前バス停に下りる予定

今回の山行スタイルは時間制限があるためトレイルラン。雲取山と言えば鴨沢からのピストンが定番だが、奥多摩三山方面に繋ぎやすくするため、より以東の峰谷登山口から入ることにした。

峰谷橋からスタート

峰谷橋で記念撮影した後、もうじきバスが往来する舗装路を足早に登山口へ。マイナールートのためか、集落に入ると登山道はわかりづらく荒れ気味、慎重にルートファインディングしながら樹林帯を進む。登り一辺倒であるがトレイルランなので無理ない程度に走る。千本ツツジと呼ばれる小ピーク付近には色鮮やかなツツジの群生が広がっていた。暫く尾根を進むと七ツ石山に到着、我々の背丈を超える立派な石標がどっしり構えていた。

七ツ石山山頂

少し下ると鴨沢ルートと合流し、段々と賑やかになっていく。ゆっくり歩くパーティもいれば、我々と競うようにせかせかと走るパーティも少なくない。標高1700m辺りを過ぎると緩く長い登りになっていく。雲取山山頂までのこの区間で時間を稼ぐことは必須であるため、これまで以上にペースを上げる。山頂は思ったより騒がしかったが、並ばずに記念撮影はできた。

雲取山山頂

石標の大きさは先ほど見た七ツ石山と同じだった。広げた手拭いを見て話しかけてくる方もおり、壮大な計画を話すと予想通りのリアクションだった。ここから三条の湯までは下りだが、道幅が狭く滑りやすいため駆け下りることができない状態が続いた。これは誤算だった。結局、ペースを上げられず三条の湯に到着。

三条の湯

少しゆっくりしていきたい気分であったが、バス乗車の予定時刻までおよそ2時間で、乗り遅れると2時間半待たなければならない。当初計画の丹波役場までのコースタイムは4時間、お祭までは3時間弱。登山道の状態が悪いことも想定し、お祭に向かうことに変更。舗装路の区間もあったので多少ペースは上げられたがギリギリなのは変わらず、徐々に腕時計を見る頻度が増えていった。バス到着10分前に下山。息が整わないが忘れずに記念撮影。

バス停近くの飛竜山登山口

奥多摩駅までの40分間は二人共疲れはてて寝てしまったのは言うまでもない。

(記 オヨシ)

会山行 美ヶ原温泉~車山~蓼科山~北横岳

期 日:2019年6月1日(土)~6月2日(日)
参加者:Lそうべぇ、なべたけ、こま、みの、オヨシ、ヒー、メイメイ、おとっつあん、いずっこ

コーノさんが4月下旬に松本市役所安曇支所前から美ヶ原温泉(特養老人ホーム)まで繋いでいただいたおかげで、北八ヶ岳・美ヶ原のコース設定を立案することができた。単独で行うと何度も回数を重ねなければならないが、人数が揃えば複数パーティに分け、なお車を最大限活用することでロングトレイルをこなすことができ、少しずつ距離が延びていることが実感できた。宿泊場所は、美ヶ原近辺のオートキャンプ場を活用することにした。
9名のメンバーは車2台に分乗し北八ヶ岳ロープウェイ山麓駅に向かった。天気は快晴でこれからの楽しい山行を約束しているようだ。

スタート地点のロープウェイ駅前

出発前北八ヶ岳ロープウェイ山麓駅前で撮った集合写真のチーフリーダの笑顔が印象的だ。

(記 そうべぇ)


6月1日(土)快晴
A隊:Lそうべぇ、みの、ヒー
北八ヶ岳ロープウェイ山麓駅(9:30)=山頂駅(10:00~10:10)-北横岳南峰(11:05)-双子池(13:10)-双子山(13:50)-大河原峠(14:05)-将軍平(15:17)-蓼科山7合目駐車場(16:10)

ロープウェイを使い山頂駅まで移動する。山頂駅からが今回の出発地点となる。山頂駅付近は圧倒的に観光客が多く、坪庭を散策していた。しかし、今年は4月に入ってからも雪が降ったこともあり、残雪が例年に無く多く残っているようだ。坪庭散策コース内にも雪が残り、ハイキング気分で来ている観光客は足元の不安を隠せなかった。北横岳に向かっている途中に携帯の電話が鳴った。オヨシからだ。B隊の起点となる大河原峠への道は落石のため通行止めであるとのこと。急遽、蓼科山7合目駐車場に変更することにした。その分、大河原峠から2時間を超える残業が科せられることになった。気持ちをしっかりと持ち、残業することをメンバーに承認していただいた。北横岳山頂からは蓼科山がよく見え、振り返ると赤岳をはじめ八ヶ岳の主たる峰々が連なっている。素晴らしい眺めである。

北横岳山頂

北横岳からは大岳方面に向かう。途中、大岳山頂には向かわず双子池に降った。大岳分岐から双子池までは厳しく、急斜面に残雪が残り苦労した。2190m付近の天狗の露地あたりは大岩がゴロゴロと変化に富んだ山容に満足した。ここから30分ほどで双子池に到着した。我々のほか1パーティの登山客がいるのみで、双子池はひっそりと静かだった。ここから双子山に登り返し大河原峠に下り、そして蓼科山の将軍平まで登り、そして7合目駐車場まで下る。考えただけでも「長い!」、とにかく長いので気合を入れないと嫌になる。双子山は草原状のなだらかな山稜だ。のんびり歩ければ気持がいいのだろうが、先を急いだ。大河原峠には14時に到着した。「車があるじゃんね!」、なんと駐車場には車が数台止まっていた。当然、聞きましたよ、車に乗っている方に「どちらからこられました。落石のため通行止めと聞いているのですが」と。蓼科スカイラインを佐久側から入ったとのこと。落石でも通過できる裏技でもあるのかと期待したが、それもそうですよね、道は繋がっている。「さて、気合を入れもうひと登り、将軍平まで登りましょう。」と掛け声をかけ出発。みのさんの口数がだんだんと減ってきたのが気になりました。ヒーさんは元気ですね。大河原峠から将軍平の登りでも残雪があり、シーズン中の雪の多さを物語っていた。佐久市最高地点2380mを15時に過ぎ、将軍平に到着した。ヒーさんの飲むコーラが魅力的だった。おいしそうだったが少し寒かったので、購入するのをやめ持っていた水を飲んだ。将軍平からは下りのみ、でも石がゴロゴロで気をつけなければ転ぶ。16時過ぎに7合目駐車場に到着した。オヨシの車を回収し、B隊下山場所とC隊出発場所となっている白樺湖駐車場へと向かい、B隊と合流した。そして、C隊の本日の終点となる和田峠まで車2台で行き、合流する。和田峠にて無事合流できた。3隊の時間配分も良く、合流地点で待ちすぎることなく行動できた。キャンプ場に到着した時間は19時と遅くなったが、充実した一日であった。

(記 そうべぇ)


B隊:SLオヨシ、なべたけ、おとっつあん
蓼科山7合目登山口(10:50)-蓼科山(12:40)-すずらん峠(14:20)-白樺湖観光センター(15:30)

北八ヶ岳ロープウェイ山麓駅の駐車場で記念撮影をした後、それぞれのパーティは目的地へ。我々は大河原峠に駐車して蓼科山を目指すルート。将軍平から上に残雪があるとの情報を気にしながら向かっていくと、七合目登山口付近に通行止めのバリケードが置かれていた。まだ冬季閉鎖が解除されていなかったのだ。既に多くのパーティが駐車していたが、何とかスペースを見付けリーダーに連絡を取る。双方で電波が悪く、10分ほどして電話が繋がった。状況を伝え、我々は七合目登山口から登ることになり、代わりにA隊が大河原峠から将軍平を経由して七合目登山口まで追加で歩いてもらうことになった。他に手段がないため仕方がないことではあるが、とても心苦しく申し訳ない気持ちでいっぱいだった。気を取り直して登り始める。1時間ほどで将軍平に到着。蓼科山荘のベンチで一休みし、続くガレ場を登る。事前に得ていた情報の通り、日が当たりにくいエリアには残雪があった。軽アイゼンをつけるほどでもないため、焦らずに山頂へ向かう。蓼科山頂ヒュッテには人だかりできていたが、気にせず通り過ぎてお馴染みのゴロゴロ火口へ。

蓼科山山頂

中心部には何やらアンテナが立っている。どうやらアマチュア無線を楽しんでいるようだった。記念撮影と食事を終え、すずらん峠に向かって下山。ビーナスラインでは7キロほど歩いて集合場所の白樺湖観光センターへ。途中、バギーやラジコンなど大人向けの遊び場があったが、週末だというのに客入りは良くなかった。会話に夢中になって歩いていたせいか、いつの間にか観光センターを通り過ぎていた。他のパーティはまだ到着していなかったので、観光センターのベンチでくつろぎながら会話の続きを楽しんだ。

(記 オヨシ)


C隊:SLこま、メイメイ、いずっこ
白樺湖観光センター駐車場(10:37)-車山山頂(12:30)-蝶々深山(13:20)-鷲ヶ峰山頂(15:45)-和田峠(17:00)

白樺湖観光センター駐車場に車をデポし、蓼科山をバックに出発前の記念撮影を済ませ出発。なだらかに上るビーナスラインを時折乗用車が結構なスピード通っていく。危険の無いよう一列で30分程歩くとビーナスラインと並行する登山道入口へと入って行く。ビーナスラインを左に見ながらなだらかな笹の山腹を徐々に登る。車道がだいぶ下に見えてくると信濃路自然歩道の分岐に差し掛かる。ここで初めて夫婦ずれの登山者に行き交う。すり鉢状となった地形の底にあるロープウェイ乗り場を左手に見ながら反時計周りでほぼ平坦な幅の広い遊歩道を進む。周囲は笹の草原となっており背の高い木々もなく、遠くまで見渡せる。下の駐車場には20~30台の車が止まっており、大勢のハイカーの山腹や頂上を歩く姿が見える。頂上へ続く階段は今回の行程で一番の急勾配。特に直下の階段は幅の広い岩を並べ整備されているが、逆層ぎみで表面が滑る為、下りは注意。

車山山頂

車山山頂(1925m)でエネルギー補給と記念撮影を済ませ、先ほどの階段を20分程下り蝶々深山への分岐へ。ここから先は如何にも霧ヶ峰という風情の広々とした草原を物見石まで約40分。こちらへ向かうハイカーは殆どおらず先に行く単独ハイカーのみで、時折数名のハイカーとすれ違うだけ。物見石で小休止。ここからは八島ヶ原湿原へ続くジグザグの登山道を30分程下り、湿原の左手を湿原に沿って木道を30分歩くと鷲ヶ峰~和田峠への分岐となる。50分程急登を登り鷲ヶ峰(1797m)へ到着、記念撮影をして早々に出発。

鷲ヶ峰山

緩やかに下りながら50分程で登山道出口に到着。

和田峠

車道を右に200m程下り広い駐車場のある土産物屋前でピックアップを待つ。

(記 こま)


6月2日(日)晴れ
A隊:Lそうべぇ、オヨシ、おとっつあん
三峰大展望台(7:25)-鉢伏山(10:05)-宮入山-高遠山(11:49)-美ヶ原温泉・特養老人ホーム(13:28)

私たちA隊は、キャンプ場から三峰大展望台まで車で移動し、ここを起点として7時25分に出発した。今日は約25kmのトレイルランとなる。草原状の稜線を走ること、なんと気持がいいことだろうと想像していたが、これが厳しかった。当然下りはハヤテのごとく疾走できるのだが、登り返しでは心臓がばくばく、口から飛び出るのではないかと思うほどきつかった。前を行く二人とは距離が離れる一方だ。オヨシ、おとっつあんはなんともないのだろうか。それでも、山の中を走ることの爽快さは走ってみなければわからないと思う。このコースは美ヶ原トレランのコースにもなっているようだ。毎年大会が開かれている。鉢伏山まではアップダウンの繰り返しだが気持ち良いルートである。この次はゆっくりと歩きたいと思う。

鉢伏山山頂

鉢伏山からはひたすら下る。前鉢伏山、宮入山、高遠山と三角点があるようだが、宮入山の山頂は見つけることができなかった。高遠山を過ぎたあたりから登山道が見当たらなくなる。鉢伏山から美ヶ原温泉までのコースは今ではあまり利用されていないようだ。地図上にもコース設定されていない。見当をつけて尾根スジを下ると「水番城跡」搦手筋方面のサインがあった。その昔に水を引くために建てた小屋でもあったのだろうかと想像する。12時45分に里に下山することができた。すでに下山している2隊に下山の連絡を入れると、美ヶ原温泉の立ち寄り湯に入っているとのこと。

美ヶ原温泉近くの特養老人ホーム

私たちは、特養老人ホームを探しながら4kmほどの道を歩き、写真に納め、みんなが待つ立ち寄り湯に向かった。

(記 そうべぇ)


B隊:SLこま、メイメイ、いずっこ
和田峠(7:40)-三峰山(9:35)-扉峠(11:55)

前日にピックアップされた駐車場で車を降り、2日目の行程が始まる。駐車場前のビーナスラインを渡り、旧スキー場跡の緩斜面を10分登ると中山道古峠の分岐に出る。ここから北に進路を取り目指すは扉峠、約4時間の緩やかな行程。右眼下にビーナスラインを見下ろし、笹で覆われた登山道のアップダウンをワンピッチ約1時間で2ピッチ。小高いピークの本日最高峰三峰山(1887m)に到着。振り返ると笹原の中に歩んできた道跡がくっきりと見渡せる。エネルギー補給を済ませ出発。40~50分下ると眼下に見えていたビーナスラインとほぼ同レベルまで高度を下げる。車道と並走するように林の中を歩くと、登山道は終わり車道に出る。

扉峠

車に気を付けながら歩道を10分、ゴールの扉峠駐車場に到着。デポしてある車に戻り一休み、お疲れ様でした。

(記 こま)


C隊:SLなべたけ、みの、ヒー
扉峠(7:50)-茶臼山(8:55)-王ケ頭(10:45)-センターハウス駐車場(12:00)

茶臼山では八ヶ岳、尾根道からは南アルプスが見えた。茶臼山から美ヶ原間は牧場の中を通る。柵を越えて遊歩道に出る感じがなんとも言えなかった。

王ヶ頭

美ヶ原高原ホテルで、みんなでソフトクリームを食べた。ソフトクリームを食べたら身体がとても冷えたが、とても美味しかった。ゴールに指定されている“センターハウス”とは、そもそもどの施設のセンターハウスなのか確認をし忘れ、合流できた時にはホッとした。

(記 ヒー)

ヤビツ峠〜蛭ヶ岳~焼山登山口

期 日:2019年5月5日(日)
参加者:そうべぇ

5月5日(日)
ヤビツ峠(8:30)-塔ノ岳(11:20~11:35)-丹沢山(12:18~12:25)-蛭ケ岳(13:33~13:40)-姫次(14:34~14:40)-焼山登山口バス停(16:28)
   
丹沢山塊は春から夏にかけて「ヤマビル」シーズンである。あの得体の知れない生き物は人知れず忍び寄り血を吸うのだ。考えただけでもゾッとする。私は嫌いである。「ヤマビル」が活発に活動するシーズン前に丹沢山塊はかたづけておきたかったのだが、活動真っ盛りのシーズンの山行となってしまった。
今回の山行の特徴は、「時間との勝負」。焼山登山口バス停の最終バスは16時38分。これを逃すと、タクシーに頼るかまたは歩いて三ケ木バスターミナルまで歩く事になる。これは何としても避けたい。このコースは1泊2日の山行が一般的であり、日帰りでの縦走、しかも制限時間がある事は非常にリスキーなのだ。マラソンならば制限時間に通過できなければランナー回収用のバスが来て、楽にゴールまでたどり着く事が出来るのだが、山ではそうはいかない。そのため制限時間を設け大倉尾根を下山するエスケープルートを用意した。制限時間は「丹沢山に12時00分」までと決めた。スタート地点となるヤビツ峠までは、秦野駅からバスで向かう。時刻表で調べると秦野駅7時44分発、ヤビツ峠には8時32分着。秦野駅ではたくさんの登山客が列をなしバスを待っていた。バスは次から次へとやってくる。「なぜ?」「そっかー!!」今はゴールデンウィーク中の春山シーズンなのだ。バスは臨時便がありしかも増発されていた。知っていればもう1時間早く行動できたのだが、あとの祭りである。
8時30分にヤビツ峠をスタートした。ゆっくりと急がず、抑え気味に歩き始めた。スタミナ切れが最大の敵。時間を気にして体が出来上がっていないうちに心拍数を上げてしまうと、血液中の乳酸値が高くなりバテの原因となってしまうからだ。そして水分補給。
ニノ塔、三ノ塔と順調に過ぎ、烏尾山あたりではフルモードとなっていた。煽りながらの山行をしているわけではないのだが、前を行く登山者たちが次々と道を譲ってくれる。飛ばしているなと思う登山者にもあっという間に追いつき、しばらくは後をついて登るも、そのうちに道を開けてくれた。いやらしい登山をしているなと少し反省した。塔ノ岳には11時20分に到着、少しの休憩を挟み出発した。

塔ノ岳

12時を過ぎてしまうが丹沢山まで1時間でいけたらそのまま行動を続けようと思った。12時18分に丹沢山に到着。蛭ケ岳までのアップダウンは絶望的な遠さに思えた。本当に行けるのだろうかと考えてしまう。疲れも出ていたが、躊躇せず先に進んだ。恐ろしいほどのアップダウンを繰り返し、蛭ケ岳が近づいてくる。その向こうには富士山。蛭ケ岳は近づいてくるが、富士山は近くには来ない。大きな山だとつくづく思う。

蛭ヶ岳

蛭ケ岳を13時33分に通過、姫次へと向かう。もうこのころからほとんど登山者には出会わなかった。姫次までの登山道は少々荒れているのかなと思った。それに比べ人気の塔ノ岳までのルートは幾つもあるが、ヤビツ峠からのコースや大倉尾根のコースは整備されていると思う。姫次には14時34分到着、少しの休憩を挟みすぐに出発した。ここからは緩やかな下りの連続となるので、かなり走れる。まだ走る体力は残っていたのでありがたかった。最終バスまで2時間を切っている。「走れるだけ走ろう」と思いスタートした。でも転んで怪我をしてもしょうがないので、「走れるところだけ走る」ようにした。    黍殻山を過ぎたところで外国人女性のハイカーに出会った。突然出会ったので驚いてしまった。大きなザックを背負い、この時間に一人で山に登っていたのである。話を聞くと、オーストラリアから遊びに来たようだ。東京から大阪までハイキングしながら旅をしているとのこと。1ヶ月前に東京につき、これから3ヶ月かけて大阪まで徒歩で向かうらしい。そして今日はビバークするとのことで、どこかビバーク地はないかと尋ねられた。一人用のテントは持っているとのこと。近くに黍殻避難小屋があることを教えた。日本ブームなんでしょうか、たくましいなと思った。避難小屋まで案内してあげたかったのだが、私は時間との勝負中であったので、少しの会話で別れた。なだらかな下りを走った。北斜面なので、陽が当たらないと薄暗く、慎重に走った。16時28分に無事に焼山登山口バス停前に到着した。バス到着10分前だった。

焼山登山口

体力的にも充実し、時間との戦いのためそれなりに緊張もあり、全てにおいて楽しい山行だった。

(記 そうべぇ)