カテゴリー別アーカイブ: 山ノート

救助トレーニング(日和田山)

期 日:2022年6月11日~12日
参加者 Lなべたけ、わたゆき、オヨシ、ヒー
(11日のみ)そうべぇ

毎年6月に実施する救助トレーニング。
昨年は基礎を学んだので、今年は実践メニューです。

2021年の様子


講師:なべたけ(アルパインクライミング・コーチ2認定)

《11日のメニュー》【ストーンマジックにて】
・簡易ハーネス
・ムンタヒッチでの懸垂下降、ビレイ
・仮固定(懸垂下降時、ビレイ時)
・ロープ確保の移動(リーダーレスキュー、セカンドレスキュー)

《12日のメニュー》【日和田山・男岩西面にて】
・前日の復習
・リーダーレスキュー実践

リーダーレスキューでの仮固定
リーダーレスキューでの支点構築&荷重移動

ロープワークは素早く・正確に行えるよう、定期的に反復練習することが大切です。

今年の夏山合宿では上ノ廊下や前穂高岳北尾根に挑戦!
会として登攀技術のレベルアップに力を入れていきます!

(記 オヨシ)

雪上訓練

期 日:2022年1月29日~30日
参加者:Lなべたけ、しげちゃん

1月29日(土)晴れ時々曇り
吉田口馬返し(7:30)-不動小屋跡(10:00)-吉田口上り登山道分岐付近雪渓(13:30~14:00)-不動小屋跡(幕営)

例年合同で行なっている相模原山岳協会の雪上訓練は2年連続で中止となってしまい、暁単独での実施。さらに参加予定だったメンバー3名が感染予防対策のために不参加、しげちゃんとなべたけの2名となったが予定通り行うこととした。

吉田口馬返しから5合目へ向かい、佐藤小屋手前の林道より少し下がったいつもの幕営地にテントを設営。その後、屏風尾根西側の斜面へ移動して訓練を開始。

佐藤小屋から屏風尾根に向かう

なべたけは体力不足と寝不足による体調不良であまり動けず、精力的に斜面の登下降を繰り返すしげちゃんを見守ることで精一杯だった。しげちゃんは入会4ヵ月だが入会前に雪山の経験はそこそこあって技術・知識もまあまあ持っている。なべたけのアドバイスや話も、多少は参考になったようで良かった。

滑落停止!

今回は2名なので単独でできるアイゼンワークや滑落停止等を中心に実施。しげちゃんが未経験の雪山のロープワーク(スタンディングアックスビレイ、コンテニュアス)は、次回へ持ち越しとした。

14時頃には訓練を終了、幕営地へ戻った。

テントの間は十分過ぎる距離

十分に距離をとった状態で各自ソロテントの出入り口に座ってお酒やお茶を飲んだり食事をしながら、それぞれのお山に関することをいろいろと話し合って、暗くなるまで楽しんだ。

1月30日(日)晴れ
幕営地(4:30)-吉田口馬返し(5:45)

未明に幕営地を出発、1時間ほどで馬返しに下山。早朝は路面がかなり凍結しており、中ノ茶屋に到着するまでヒヤッとすることが何度かあった。この時期は四駆スタッドレスでもチェーンを巻いた方が安心である。

(記 なべたけ)

オトシブミの揺りかご

近くてよい岩場、ホームゲレンデの広沢寺に行く機会が、最近は特に多い。
今年は4~5月に毎週のように通う時期があったが、ゲートから岩場までの道沿いにきれいに折りたたまれた葉っぱがたくさん落ちていることに気がついた。

オトシブミの揺りかご

とてもきれいにたたまれていて、随分器用な人がいるのだなあと思ったが、検索するとなんと、全長3mm~10mmほどの大きさのオトシブミという虫が、卵を産み付けた後に折りたたんだものだと分かった。
オトシブミという名前も惹かれるが、通い慣れた岩場へのアプローチにも新たな発見があるも
のだと、自然の奥深さを感じた。

(記 なべたけ)

クライミングロープの洗濯

外岩で使用していると土や砂で汚れてくるクライミングロープ。そのまま手入れをせずに長期間放置すると、繊維の劣化が早まってロープが固くなり、使用感や安全性が低下します。

今回はいくつかのサイトでも紹介されているロープの洗濯を実際にやってみました。


洗ったロープ:EDELRID イーグルライトプロドライ
(購入後約2年、外皮・コアが撥水加工)

手順は難しくありません。

①大きめのケースにぬるま湯を張る
ケースは浴槽、衣装ケースといくつか候補がありますが、私はクーラーボックスを使いました。お湯は30℃くらいが良いそうです。

②中性洗剤を入れて洗う
普段の洗濯で使用している中性洗剤を適量入れます。あまり入れ過ぎるとすすぎが大変になるので注意してください。針金を緩めて中心に指が通るように調整した亀の子タワシを2つ用意します。向きをずらして並べたタワシの中央にロープを通し、約20㎝ずつ2往復半、軽く擦りながら洗っていきます。ここを大雑把にやると洗う意味がないと思います。

タワシで丁寧に洗う

③水でしっかりすすぐ
繊維に入り込んだ洗剤をきれいに洗い流せるよう、しっかりすすぎます。私は7回くらい水を取り替えました。どんなケースを選んだか、ここで仕事に差が出ます。ひっくり返せない浴槽は非効率だと想像がつくと思います。クーラーボックスは水抜きの栓があるので、疲れてくる終盤に少し楽ができます。

④陰干しする
直射日光で乾かすと紫外線でロープが傷むので、日陰で干します。最初はクーラーボックスにかけて乾かしましたが、ロープ同士の間隔が狭く乾きが悪かったので、懸垂器具にかけ直しました。湿度と室温にもよりますが、完全に乾くまでに2日はかかると思います。

きれいに並べて乾燥

ロープを労って次の岩登りが待ち遠しく感じました。

(記 オヨシ)

救助トレーニング(広沢寺)

期 日:2021年6月12日~13日
参加者 Lなべたけ、わたゆき、こま、ヒー、しげちゃん
(12日のみ)そうべぇ、オヨシ
(13日のみ)いずっこ、コケ

梅雨が明けたら本格化する岩登りや沢登りに備え、毎年6月に救助トレーニングを実施しています。登攀技術の基本を確認したり、不測の事態が起きた場合の救助方法などを習得します。

昨年はコロナ禍でオンラインでのトレーニングでしたが、今年は隣町にある広沢寺・弁天岩にて実施。

講師:なべたけ、オヨシ(ビバーク)


《12日のメニュー》

■登攀
・トップロープ
・リード&フォロー
・懸垂下降(ビレイデバイス、ムンタヒッチ)
・簡易ハーネス

■救助
・要救助時のリードビレイ解除法(仮固定~ロープ荷重を支点に移動)
・ビバーク(ツェルト設営)
・搬送(ザック、背負い)

リードビレイ解除法(仮固定)
リードビレイ解除法(ロープ荷重を支点に移動)
ビバーク(ツェルト設営)
搬送(ザック)
搬送(背負い)

《13日のメニュー》

■登攀
・トップロープ
・リード&フォロー
・懸垂下降
・マルチピッチ

■救助
・三角巾(捻挫時の固定方法)

三角巾(捻挫時の固定方法)

《番外編》

コバヤン畑で野菜の収穫

(記 オヨシ)

ライチョウ(白馬三山)

2019年5月、春山合宿にて白馬三山を縦走したときのこと。杓子岳の中腹で遭遇したライチョウたちは、かなりフレンドリーでした!

ライチョウは人への警戒心が薄い野鳥と言われていますが、それにしても警戒心なさすぎですね。私たちを仲間と思っているのか無視しているのか、近寄ってくる個体もいました。おかげで間近で写真が撮れました〜!

肉冠が大きいのでオスですね〜

愛らしいライチョウも絶滅危惧種に指定され、2000羽程度まで減少していると推測されています。これからも美しい自然を大切にし、野生の動植物たちを守っていきましょう。

(記 オヨシ)

タマキクラゲ

コロナ禍のなか、自宅周辺の山みちを歩くことが多くなっている。近くでも、今まで歩いたことがなかった山みちは結構たくさんあって、新しい発見があってかなり楽しい。この日は、自宅近くのトレーニング用で歩いている山みちで、もしかしたら初めましての物体に出会った。
きのこのように、倒木に寄生していて、薄茶色くてこんにゃくゼリーのような感触。キクラゲの一種なのではということで、自宅に持ち帰って検索してみると、どうやらタマキクラゲというキクラゲのようだった。キクラゲは皆食べれる(?)という情報の下、水洗い後、水分を拭き取り、ごま油で炒めて、ラーメンの具にして食べてみた。見た目通り、プニプニした食感で、味はほとんどないと思うが、とても美味しかった(!)。

下処理をしたタマキグラゲ

2~3週間後、収穫した場所に再び行ったところ、私たちが(前回に手をつけなかった箇所を含めて)全体が干からびた残骸のような跡になっていて再収穫することはできなかった。収穫した時は、前日までに降雨があり、もしかしたらそういう気象条件も関係するのかもしれないと考察した。

(記 なべたけ)

オコジョ(甲武信ヶ岳)

2018年7月、翌月の鳳凰三山での会山行に向け、メンバーシップ強化のため甲武信ヶ岳へ。千曲川(信濃川)源流を求め、長野県の毛木平駐車場からのアプローチ。林道から登山道へ入って間もなくすると、オコジョと遭遇!警戒しながらも我々に興味があるのか、樹洞から出てきたり入ったり。ちょこまか動く姿に一同、癒やされました!

オコジョ(ホンドオコジョ)の生息地は東日本の山岳部。長野県では天然記念物に指定されているようです。
積雪期に換毛で白毛になったオコジョにも出逢ってみたいですね〜

(記 オヨシ)