【日時】2018年8月25日~26日
【天候】25日晴れのち曇り、15時頃から雷雨で増水 26日ほぼ平水に戻る、晴れのち曇り
【メンバー】こまみの(L)、コバさん
【行程】
25日 宝川温泉先駐車スペース(7:30)-ゲート-ウツボキ沢出会、広河原(11:00)
-大石沢出会付近(12:30)、幕営
26日 幕営地(6:00)-二股(7:30)-大烏帽子山コル(8:50)
-ジャンクションピーク(10:30)-朝日岳分岐(10:45)-大石沢出会(12:10)
-広河原(12:50)-駐車スペース(15:10)
カテゴリー別アーカイブ: 活動記録
会員有志の活動記録です(全ての山行記録は活動報告をご確認ください)
富士山

【日時】2018年5月6日(日)
【天候】晴れ
【メンバー】gaku、みのさん、しょーごさん、なべたけ(L)
【行程】河口湖口5合目(4:40)〜山頂(久須志岳)(11:15)〜河口湖口5合目(15:00)
【報告】GW合宿で予定していた鹿島槍ヶ岳東尾根が、お天気とタイミングを合わせることができずに中止。小川山で岩登りを2日間。連休最後の日に富士山に登った。
例年より早い雪解けが各所で言われていたが、6合目から上部はしっかり残雪あり。ごく一部に凍結した雪面があったが、概ねアイゼンがよく効く雪質だった。とはいうものの、前日には静岡県側で滑落事故があり、重大な事故と隣合わせ。7〜8合目から上部は、特に強風に見舞われて、慎重に歩を進めた。
5月に入っている残雪期とはいえ、雪の富士山は格別。日本一のお山を堪能した最高の1日だった。
赤岳天狗尾根〜ツルネ東稜
【日時】2018年2月17日~18日
【天候】17日曇り時々吹雪、18日晴れ
【メンバー】gaku(L)、みのさん
【行程】
17日 美し森駐車場~出合小屋
18日 出合小屋~天狗尾根~ツルネ東稜~出合小屋~美し森駐車場
【報告】
折角の会山行なのに山の気象予報は強風(登山不適)を報じている、天候回復を期待して出発を土曜朝5時に延期し、土曜日はアプローチ、日曜日アタックの計画にする。
美し森駐車場のトイレは冬季閉鎖中なので清里駅前トイレを借用する、身支度して歩き出したのは8時過ぎになった。
駐車車両は他に2台、2パーティーほど先行入山している様子だ。
雪を踏みながら1時間半ほど歩くと下山する5人パーティーとすれ違う、聞くと出合小屋周辺が吹雪なので迷わず撤退を決めたと毅然としたお返事、目指す地獄谷方面は暗く雲に覆われている。
更に30分ほど歩くとやはり撤退した単独登山者とすれ違う。
沈んだ気持ちで1時間ほど歩き出合小屋に到着。
天候回復に望みを託して今日はここで静かな時を過ごすことにする。
午後になって1パーティーが、夕方になって更にもう1パーティーが到着して俄然賑やかになる。
翌朝用心深く青空と風速を確認してから行動開始。
突撃モードの他パーティーは暗いうちに出発してしまった。
トレースを辿って尾根を進み幕営適地を通過してナイフリッジを渡りカニのハサミを通過すると第一岩峰が現われる、一昨年に訪れた時は左手の岩場を通過したそうだが今回は右手のトラバースルートを試す。
フィックスロープの端まで偵察したリーダーがそのままフリーで先行する。
暫くしてコールがあり後続する、トラバースした先の雪のルンゼをダブルアックスで登るが一気に抜けられる距離ではなく休憩を挟む、疲れてアックス操作が雑になってはいけない。
景色の開けた山稜をさらに進むと大天狗が迫ってくる、ロープを出して急斜面を越えて大天狗を仰ぐ、ごつごつした立派な岩だ。
直登通過(勘違い)で時間切れする可能性とこの先で烈風に見舞われる可能性にビビッていると、これこそ快晴無風のベストコンディション、こんなチャンスは滅多にないとリーダーが太鼓判を押す。
ロープを付けたリーダーが立ち木に支点を取って基部の雪面を右にトラバース、岩に取り付きテラスに至る。
フォローすると立派なハンガーボルトがあった、ここでロープをしまい、トレースを辿るとあっさり大天狗と小天狗のコルに出る。
濃い青空と雪に輝く岩と峰々が神々しい、写真を撮っていると単独登山者がスタスタと抜いていった。
程なくして稜線縦走路に到着する。

少し休憩して12時半にツルネに向かう。

縦走路は風が吹いていて顔が冷える、主稜線と阿弥陀南稜が風除けになってくれたお陰で天狗尾根は西風からガードされていたらしい。


雪と岩ミックスの斜面を延々と下る、キレット小屋付近の平坦地で休憩、ツルネに登り返す。
天狗尾根を振り返ると尖ったピークが連なりこちらからは通過不能にしか見えない。

14時過ぎに下山開始する、下山ルートのツルネ東稜は転がり落ちるような急な稜線でトレースはあるが時々踏み抜き腰まで埋まる。
16時に出合小屋到着、箒がけと戸締りして小屋を後にし、ヘッ電歩行で18時に駐車場到着する。
ミッションコンプリートだ、ビビッていた背中を押してくれたリーダーに深く感謝する。
大菩薩嶺
三つ峠 四十八滝沢
山域:御坂三つ峠 四十八滝沢
(前半部〜大滝上まで〜北口登山道)
日:2018年1月13日(土)
メンバー:のり(L)、こば、ふみ、かわまさ、なべたけ
(後半部 七福の滝〜上部〜開運山近くの稜線〜北口登山道)
日:2018年1月21日(土)
メンバー:かわまさ、なべたけ
2週に分けて登りましたが、後半は、四十八滝の名に違わず、滝の連続、延々と続くアイスクライミングで、アックスを振りすぎて指にマメができるかと思いました。
アイス版、千畳のナメ滝といったおもむきで、とても楽しめました。
核心の七福の滝は、かわまささんリードで登っております(写真なしです)。

後半はずっとこんな感じ。

延々と続く。

いつまでも続く。

まだまだ〜

この辺でアイス終了。正面の支尾根から20分くらいで登山道へ。
冬山合宿A隊 爺ヶ岳(東尾根)

山域:後立山連峰 爺ヶ岳東尾根
メンバー:なべ岳(L)、シュー、gaku
12月28日(木)
相模原・大阪=信濃大町=大町運動公園(幕営)
gaku、なべ岳は、相模原を20:00頃出発。大阪在住のシューと23:30に信濃大町駅で合流。大町市運動公園内の駐車場にて幕営。積雪が残っているところもあるが、駐車場に積雪はほとんどない。公園内のトイレも使用できたので、快適な一夜だった。他の車中泊者、幕営者見当たらず。
12月29日(金)
大町運動公園(7:30)=鹿島山荘(8:15)〜ジャンクションピーク〜
P2(2198m)直下(16:00)(幕営)
7:00の雪崩ネットワークの更新情報を見ると、白馬エリアは森林帯〜アルパインエリアまで全て危険度が(High)になっていた。
取り付きの鹿島山荘(閉鎖しているようだった)の前の道路傍にはすでに数台の車が駐車されていた。除雪をして駐車スペースを作った。B隊の3人は少し前に到着していて、合流して出発。
鹿島山荘の脇を通ってすぐに石碑があり右に進む。涸れ沢を渡ってすぐの急な尾根が東尾根の取り付き。車からおよそ5分ほどのアプローチだった。
取り付き直後に木が生えていない斜面があり、雪崩に要注意。(下山時にデブリになっていることに気づいた。)
すぐに大学生パーティーに追いつき、追い越す。予想以上に多くのパーティーが入山しているようだった。B隊とは次第に離れて、途中から別行動になった。
ジャンクションピークから先もトレースは伸びており、苦労せずに歩を進めた。途中、ナイフリッジ状になっている箇所があったが、トレースがあるのと、他のパーティーがフィックスしたと思われるロープが張ってあり、問題なし。トレースがなければ、ロープを出していたかもしれない(30mを持参)。灌木があり、支点は取れそうだった。
樹林帯で幕営することも考えたが、結局P2直下まで標高を上げて幕営した。幕営地近くではトレースがなくなってラッセルを味わい、強風にも曝せれて、厳冬期の北アルプスを少し感じることができた。
12月30日(土)
幕営地(8:45)〜P1〜爺ヶ岳中峰(12:50)〜1850m地点(幕営)(16:00)
昨夜からの降雪で、テント周囲の積雪は30〜40cmはありそうだった。7:00に雪崩ネットワークの更新情報を確認すると、白馬エリアは森林限界〜アルパインエリアは(Modarate:留意)になっている。が、よく読むと森林限界〜アルパインエリアでどのくらいの積雪量があったかは不明とあり、ほとんど参考にならないようだった。天気予報は、1日良く行動に支障はないが、稜線上は15〜20m/秒ほどの強風のようだ
テント周囲の積雪は、湿雪のようだが安定性はない。地形図とにらめっこをして、どの辺りが雪崩のリスクが高い地形か確認し合う。とりあえず、降雪直後であることを考えて、9:00頃から行動開始をすることにして準備をした。
テント脇で大の方をしていると、後続パーティー(以下後P)が上がってきた。ちょっと待ってもらった・・・。
P2直下の斜面は見た目やや不安だったが、後Pが登るのを見ていると雪は締まっているようであった。
暁パーティーも行動を開始して、しばらく一緒に登っていたが、後Pはこれからの天候悪化が心配なので11:00をめどに下山をするとのこと。3人でのラッセルになり、急にペースが落ちた。進軍に苦労していると、今度は上から法大山岳部パーティーが下りてきた。10人近い大人数だったのでまたトレースがありそうだったが、所々で残っているが、強風下では一瞬で消えてしまうようで、ラッセルが続き、やはりペースがなかなか上がらなかった。


しかし、冷池方面への縦走も想定して全装備で行動していたので、焦りはなく山頂に向けて確実に歩を進めていった。山頂直下は、強風の影響だと思われるがラッセルはなく適度に雪が締まっていて登りやすく、意外とあっと言う間に山頂に飛び出た。
山頂での強風と、明日以降の天候悪化があり、冷池方面への進軍は全く考えることなく下山を選択した。(後で聞いたところ、シューは未練があったらしかった。)
下山時もラッセルと、30m/秒はありそうな相当な強風下での行動だった。狭い稜線上でも強風に曝されたので教科書的な耐風姿勢など取れず、なんとかやり過ごした感じだったが、良い経験になった。
山頂ではガスに覆われていたが、下山途中で空は晴れ渡り、東側が白く輝いた鹿島槍を見ることができた。
16:00頃まで行動して、1850m地点の樹林帯で幕営した。

12月31日(日)
幕営地(6:30)〜ジャンクションピーク〜鹿島山荘(9:30)=相模原
西から低気圧が近づいてきていたが、まだまだ雲は高く、日の出も見ることができた。
ジャンクションピークには、20人は泊まれそうな立派なテントサイトが設営されていた。テントにはDAAC(防衛大山岳部)と印されていた。
取り付きの急な尾根の斜面を慎重に下り、無事に下山して握手を交わした。
上原の湯に立ち寄り、信濃大町の昭和軒でソースカツ丼、かつ重をいただき、横浜に帰省するシューも一緒に帰路に着いた。渋滞なく、順調に相模原に到着した。
会山行 谷川岳周辺

山域 谷川岳周辺(一の倉沢衝立岩中央稜、東尾根、馬蹄形縦走、天神尾根)
日程 2017年10月7日(土)〜8日(日)
メンバー
(一の倉沢衝立岩中央稜)岳(L)、みの
(東尾根)のり(SL)、わたゆき、ふみ、なべたけ(L)
(馬蹄形縦走)こば(L)、しょうご
(天神尾根)会長(L)、会長夫人、ちじい、 さつき、仰平
10月会山行は、毎年恒例の谷川周辺。お天道さまとのタイミングが合って、4パーティーに分かれてまずまず充実の山行になりました。

紅葉最高でした!





みなさま、おつかれ山でした!!
夏合宿A隊 剱岳

山域:立山 剱岳・本峰南壁A2稜登攀、八ツ峰主稜(撤退)
メンバー:なべ岳(L、記録)、岳(気象、写真)、みの(装備)、のり(気象、写真) ※食料各自、会計担当なし
8月10日(木)
愛甲石田=相模原(22:00)=扇沢(2:00)無料駐車場にて幕営
1か月前、剣のことは、全く考えていなかった。
ここ1〜2か月は、深い釜やゴルジュを持つ沢に入っては泳ぎ、急流で渡渉訓練を繰り返し、上ノ廊下への気持ちを高めていた。
しかし、漠然とした不安感は経験の少ない4人のなかでずっと流れていて、準備を重ねると同時に、いつ撤退しなければならないか思案している状態も感じていた。
上ノ廊下は、沢登りへ向かう者にとって憧れの響きがあって気持ちが高ぶるが、そんな人間の気持ちなど簡単に勢いよく生死の淵に流してしまうところなのではと考えていた。(事前の情報では、森麻呂さんたちが7年前に遡行した記録を最も参考にした。)
とにかく、遡行の可否は、水量と天気によることは間違いないと考えていた。事前の情報収集のために、奥黒部ヒュッテに電話をしてみると(室堂山荘につながった)、直前に4日間は好天でないと水量は落ち着かないとのこと。しかし、夏季4日間全く降雨がないというのは現実的でないので、直前の降水量の問題だろう。今年は、雪渓が多いので水量が多い可能性もある。例年8月上旬に入渓したパーティーはほぼ撤退しているか強行した場合は遭難している、お盆の時期も半分以上は戻ってきて、行ったパーティーはよく遭難するという記録もあった。
様々な情報があるが、結局現地に行って自分たちがどう感じるか、それにつきるのではとも考えていた。
合宿3日前。台風5号が西日本に停滞。黒部も影響を受けているようだった。(気象庁のアメダスは1時間毎の数値データで参考にしやすかった。立山芦峅を参照した。)少なくとも合宿2日前までは、降水量が多い状況で、それ以降合宿期間中にかけても降雨の予報が出ていた。現地で判断をしたい気持ちもあったが、貴重な合宿期間であり、遠路のため交通費も度返しすることはできない・・・上ノ廊下を断念して、最終準備会で話し合っていた剣への変更を決定した。
上ノ廊下残念無念・・・だったが、メンバーのテンションは逆に上がっているようだった!
岳さん、のりさんにとっては、初剣。みのさん、なべたけも久しぶりに目指すことになった。
ルートは、八ツ峰主稜縦走、本峰AII稜に決まり、リーダー以下メンバーの気持ちは、上ノ廊下の時より晴れているような感じがしたのは気のせいか。
合宿前夜、お盆の連休前日で圏央道が渋滞しており、回避して相模湖ICから中央道へ。途中、八ヶ岳の麓の富士見町に転居した岳さんをピックアップして、扇沢へ。
扇沢の無料市営第2駐車場は、満車に近かったが(扇沢駅に近い方の無料駐車場は、翌朝に開放されていた)、車の後ろにテントのスペースを空けて駐車することができた。
8月11日(金) 曇り時々晴れ
扇沢駐車場(7:10)=(トロリーバス)=黒部ダム(8:15)〜内蔵助谷出合(9:35)〜内蔵助平(12:15)〜ハシゴ谷乗越(14:15)〜真砂沢ロッジ(16:15)幕営



合宿初日は、真砂沢まで明るいうちに着ければいいので、ゆっくりスタート。道中もゆっくりペースで進む。概ね曇っていたが、展望は良く、黒部の懐に入ってきていることを実感することができた。ハシゴ谷乗越の後、八ツ峰へ伸びる岩稜の威容に圧倒される。空を覆い尽くすような存在感。こんな山に本当に登れるのだろうかと感じた。
夕刻、剣沢に降り立つ。人気はなく、崩壊した雪渓の巨大な割れ目から聞こえる沢の爆音のほかは静かだが、ここが黒部のメインストリートだ。
10分ほどで、真砂沢ロッジに到着。テン場は20〜30張ほどのテントで賑わっていた。
テントを設営、早速ビールを購入して、乾杯。ロッジで明日予定している八ツ峰主稜の情報収集をする。取り付きになる、I・II峰のコルへの雪渓は崩壊していて、通行困難。熊の岩から上部の右俣、左俣の雪渓も崩壊が進んでいるとのこと。全装備を担いで主稜を縦走〜熊の岩は早々に諦めていた。天気は、朝6:00〜9:00の間に降雨があり、その後は落ち着くとの予報。Ⅵ峰から上部の縦走〜真砂沢ロッジに戻る行程の可能性を話し合い、明日に備えた。
8月12日(土) 雨時々曇り
真砂沢ロッジ(6:30)〜長次郎出合〜長次郎谷〜八ツ峰Ⅴ・Ⅵのコル(10:00)〜
長次郎谷〜長次郎出合〜平蔵谷出合〜真砂沢ロッジ(13:00)幕営
4:00起床。6:30真砂沢を出発。すでに、多くのパーティーが行動を開始している雰囲気だった。夜間は、雨は降らなかったようだ。
長次郎谷の出合に着く前から、降雨が始まる。岳さんは、出発時からレインパンツを装着していた。長次郎谷の出合で、みのさんがワークマンで購入したという雨具(パンツ)をハーネスを外してから装着する。撥水力が抜群で、透湿性もそれなりにあり、ジャケットは鮮やかな赤色の配色でかっこよかった。上ノ廊下用に購入したらしい。のりさんとなべたけは、雨は9:00までとの予報を信じてレインパンツは履かず、雨が止めば服はすぐ乾くと思いながら行動を続けた。

長次郎谷は、熊の岩の至近まで特別な問題なく雪渓を登ることができたが、ところどころで雪渓が爆音とともに崩れ落ちていた。Ⅰ・Ⅱのコルへの雪渓は情報通り大きく崩壊しており、とても近づける状態ではなかった。熊の岩の上部、右俣、左俣を見渡せたが、どちらもクレバスが目立っていて、やはり通行にはかなり困難があるようだった。長次郎谷には、10パーティー以上入っているようだったが、コンディション不良で下山してくるパーティーも見られる。
10:00、Ⅴ・Ⅵのコルに到着。長次郎谷からコルへの雪渓は半分以上なくなっていて、ガレ場通しで登ることができた。
降雨は続いて、岩は濡れそぼっていた。先行の2人パーティーが、ロープを出してⅥ峰の下半部に取り付いていた。登山体系の記述によると、Ⅵ峰の登りは見た目よりやさしいとあるが・・・、このコンデションの中、たどるべきルートは見当たらない。もし、ロープを出して登るとすると、私たち4人では相当に時間がかかることもあり、撤退を決めた。


AⅡ稜に備えて、平蔵谷を偵察して真砂沢に戻った。平蔵谷は、長次郎と比べると、傾斜がやや強いようだったが、それほどではない。しかし、上部はガスに隠れて見渡せなかった。
真砂沢に戻ると、雨は上がり、青空が覗くようになった。午前中の天候で、多くのパーティーが予定を切り上げて戻ってきているようだった。
夕刻になって、私たちの前でⅥ峰に取り付いていた2人パーティーが無事に戻ってきた。岳さんが話に行くと、登らないで正解だと言われたとのこと・・・。
なべたけは、寝不足が影響しているのか調子が悪く、午後の大半をテントで寝て過ごした。
他のメンバーも明日に備えて、19:00には就寝。
8月13日(日) 晴れ
真砂沢ロッジ(5:05)〜平蔵谷出合(6:30)〜AⅡ稜取り付き(9:15)〜登攀開始
(10:55)〜剱岳山頂(14:50)〜池ノ谷乗越(?)〜剱岳山頂〜平蔵のコル〜平蔵谷〜真砂沢ロッジ(19:20)幕営
3:30起床。5:00すぎに真砂沢ロッジを出発。昨日は雨の中、少し陰鬱な気持ちで登った長次郎谷を横目に、平蔵谷の出合へ向かう。雲の向こうに青空が広がってきていた。

平蔵谷の出合から平蔵のコルまで、岩の神殿に囲まれた広大な白い廊下が伸びていた。出合に聳え立つ源次郎側の岩壁は、現実感がないにもほどがあった。あまりにも巨大で、コルまでの距離感がつかめない。雪渓の上には、おそらく源次郎側の岩壁からのものなのだろう、冷蔵庫大の巨石がゴロゴロしていた。いつ落ちてきたものなのか・・・。まさに岩と雪の殿堂。青空の配色と、日が昇り、光と影が際立っていくとさらに荘厳さ、美しさが増していく。滑落すれば、出合までノンストップのような平蔵谷の斜面。クレバスの横のスノーブリッジのようになっている箇所を通過した。一歩一歩緊張しながら登っていくが、自然の極致の美しさに囲まれ、一つ間違えれば死が待ち構えている瞬間にしっかりと生に踏みとどまっているこの時こそ、私たちが山に求めているものなのかもしれなかった。(ちょっと大げさ・・・?)
岳さんは、急しつらえのアイゼンがアプローチシューズにやや合わないため、前爪が靴の先端から少ししか出ていない状態で、前爪を利かすことがほとんどできない。
なべたけは、沢用の(ピック・石突きが付いている)ハンマーだけを持参したため、急斜面で心もとなく、のりさんにストックを借りて登った。
(岳さんちゃんとアドバイスできず、すみません・・・。雪渓を少し甘くみていました・・・。)
急の変更があり、少し準備不足は否めないが、補って余りある剣のロケーション!!

1時間半ほど平蔵谷を登ると、雪渓の中央にインゼル状に岩が露出した箇所があり、そこで小休止。南壁が大分近づいており、ルートを判別するが、手がかりが登山体系のシンプルなルート図だけで、AⅡ稜がどこか判然としない。南壁に近づくと、いちばん右側の伸長なリッジに取り付いているパーティーが見えた。そのリッジから数100m平蔵のコルよりに他のパーティーの一団も見えてきた。山頂からほぼ真下に位置しているようで、そちらに私たちも向かった。先行パーティーに声をかけるとAⅡ稜であると教えてくれた。ルンゼからの落石に気をつけながら、取り付き近くの快適なテラスに移動する。長い順番待ちになりそうだったが、強い日差しだけが気になるだけで、なんにも不満はなかった。一応、隣のAⅠ稜の偵察に行ってみたが、雪渓に阻まれて取り付きまでいくのにも苦労しそうだった。
時間もたっぷりあり、不安は先行パーティーからの落石くらいだった。日が上がるにつれて雲が多くなってきたが、急激に悪くなりそうな様子はなかった。
岳さんのりさん、みのさんなべたけペアで、登攀開始。のりさんはすでにかなり充実している様子で、なにか輝いているようだった。1人アプローチシューズを履いて、1ピッチ目リードでスタートした。


だいたいⅢ級〜Ⅲ級(+)の岩稜帯を4〜5ピッチで登る。小町さんは、2ピッチ本チャン初リード。ルート上は、心許ない錆だらけのハーケンが無数に残置されていた。信頼性はほとんどないが、ロープを伸ばすのに苦労はなかった。カムを各パーティー2〜3サイズ持参したが、もう少し持ってくれば良かった。その後の山頂直下は、ガレ場を頂上に向かうが悪いところはほとんど無かった。
15:00前に山頂到着。AⅠ稜を上がってきたというパーティーと挨拶を交わした。
北方稜線へは、この先危険、立ち入り禁止の看板、「✖️」マークが岩についていたりするが、稜線ははっきり見えているので注意をしながら、長次郎の頭を目指した。北方稜線を上がってくるパーティーも多い。八ツ峰を縦走してきたらしい老若男女に次々と出会った。長次郎谷の左俣から下降する算段だったが、結局、行く手をクレバスと装備不足の不安に阻まれてしまった。登り返しをして再度山頂を踏み、平蔵谷から下降した。
この日私たちが、真砂沢に戻ってきた最後のパーティーになっただろうか、なんとかビールを購入することができる時間に戻ってくることができた。
今日の成功を、握手を交わして分かち合った。
8月14日(月) 晴れ
真砂沢ロッジ(7:00)〜ハシゴ谷乗越〜内蔵助平〜内蔵助谷出合〜黒部ダム(14:30)=(トロリーバス)=扇沢=帰宅
ゆっくり起床、ゆっくり帰路に着いた。なべたけは、9年前は、八ツ峰Ⅵ峰の事故があり室堂経由で下山していたので、少し感慨があった。
内蔵助平で、沢に浸かって3日間の汗を流した。しかし、1分も浸かっていられないほどの沢の冷たさだった。上ノ廊下はどうなのだろう・・・と思いを馳せた。
14:30黒部ダムに到着。
トロリーバスの乗り場は、お盆の観光の人気でごった返していたが、エアコンで涼しく、天井のモニターで甲子園を見ながらで、苦にならなかった。30分ほどの待ち時間で、バスに乗り込めた。
薬師の湯でさっぱりして、信濃大町駅に移動。昭和軒は、大変混雑していたので、駅前の豚のさんぽというお店でラーメンをいただいた。店を出ると20人くらい並んでいたので、タイミングが良かった。
帰りの高速道路も、お盆の中日のためかほとんど渋滞はなく、途中、富士見町で岳さんが下車、残りの3人も順調に神奈川へ帰ってくることができた。
春合宿A隊 五竜岳〜鹿島槍〜爺ヶ岳

山域:後立山 五竜岳〜鹿島槍ヶ岳〜爺ヶ岳 縦走
日程:5月3日(水)〜5月5日(金)
メンバー:navetake(L、記録)、gaku(気象、写真)、fumi(食料、会計)、 mino(装備)、nori(気象)
5月3日(水) 晴れ
白馬五竜アルプス平(9:00)〜小遠見山(11:00)〜大遠見山(12:30)〜
西遠見山(13:20)〜五竜山荘(14:30)幕営
前夜22:00橋本駅集合。gakuデリカ号に5人乗り込む。圏央道の渋滞情報があり、相模湖ICから中央道へ。安曇野で高速を下りて、白馬村へ向かう。幕営場所の予定だった白馬の道の駅は騒音が大きいらしく、C隊が使用した白馬村の無料駐車場に変更して幕営した。
朝6:00頃起床。各自軽い朝食をとって、gakuデリカ号で白馬五竜スキー場へ。
テレキャビンでアルプス平まで。アルプス平は、GW後半初日、スキーやスノボー、多くの登山者で賑わっていた。アルプス平は標高1515m。初夏の青空と白銀の色彩が眩しい。

天気は、5日までは概ね良好のようで、5連休初日、だいぶ心持ちが軽い。
リフト終点駅まで徒歩10分ほど。五竜岳に向かう遠見尾根は、登山者が数珠繋ぎになっていた。

右側の八方尾根を望みながら小遠見山までなだらかに登ると、北壁を正面にした鹿島槍の眺望が広がった。小遠見山から西遠見山まではおよそ2時間で標高250mを上がる緩やかな尾根で、各パーティーが思い思いに幕営地を決めてテントを張っている。
360℃の白銀と紺碧が続く中、プラスティックボトルに雪を入れて溶かしながら水分補給をして歩を進める。
西遠見山からコルへ下る手前でアイゼンを装着。ここまでfumiさんがトップで歩いたが、gakuさんと交代する。ピッケルを手にコルへ下りて白岳に取り付く。

白岳の登りは、広大なカール地形の雪壁を右から左へ大きくカーブするように五竜山荘方面へトレースがつけられている。遠望していた時は、広大なカールに直接取りつくイメージは、雪崩のリスクを考えるとなく、リッジ上を進むと考えていた。しかし、近くまで来てみると雪は安定しているようで、リッジを進むより合理的なルートに感じられた。minoさんだけが、「う〜ん。あの雪壁をショートカットして登るのでしょうね〜」と遠くから予想していた。
fumiさんは、雪壁の上部まで登りコルへのトラバースに入ると、だんだん雪山入門の悪い見本のように、山側に張り付くように前進している。一歩踏み外せば沢の末端部まで1000mくらい滑り落ちそうな雪壁で、雪山経験の少ないfumiさんには自然なことだ。それでも、1歩1歩、確実に歩を進めていた。
白岳と五竜のコルにある五竜山荘に14:36到着。五竜山荘まで進むことができ、明日以降の厳しいルートを前に多少の余裕を感じられた。
テントの設営に手間取ったが(最初陣取ったテントサイトに、6〜7人用のジャンボが入りきらず、結局移動した)、コル上の雪面に張ることができた。テントの設営場所は、それぞれにこだわりがある。調整がうまくいかない時があるが、それだけ余裕があるからかもしれない。


風はなくまだ寒さを感じなかったのでテントの外で乾杯!五竜山荘は営業しているが、幕営料金はナシでよいとのこと。ビールは購入させて頂いた。夕食は、fumiさんが仕込んでくれたペミカンの豚汁。美しい夕焼け。山の至福の時。20:00すぎに就寝した。
5月4日(木) 晴れ
五竜山荘(5:45)〜五竜岳(7:15)〜八峰キレット小屋(17:40)
4:00起床。テントを撤収、5:31五竜山荘を後にする。gakuさん先頭で行動開始。

風はほとんどなく、空は紺碧。五竜の山頂に向かうトレースは、しっかりとついていて、すでに山頂を往復してきた登山者と挨拶をする。最高の山々の景色に、みんなが幸せを感じているようだ。
1時間半ほどで五竜山頂。しばし、記念撮影。そしてここからいよいよ鹿島槍への縦走路へ。
昨日会った学生パーティーが鹿島槍へ縦走するとのことだったので、トレースがあるかと考えていたが、一晩たって消えてしまったのか、判然としない。五竜山頂直下は、パーティーによってはロープで下りる急斜面との事前情報があった。下降場所を見つける。gakuさんトップで、ロープを垂らしていく。急斜面だが、経験があればロープがなくても下りれそうだった。しかし、慎重を期した。

その後は問題のない斜面が続いた。振り返ると、五竜山頂の南側の沢筋をスキーで直滑降してきているスキーヤーが見えた。ほとんど垂直のような沢筋を降りてきており、驚愕する。こちらから歓声をあげると、手を振って応えてくれた。
しばらくして(1時間弱くらいだったか?)切り立った尾根(G5を越えたところのやせ尾根?)にぶつかる。ここは懸垂が無難のようだったので、やや頼りなさげだったが懸垂には十分な、木の根っこを支点にして下降した。(木の根には、朽ち果てたスリングの残置があった。)

鹿島槍への縦走路は、静かだった。風はほとんどなく、空は穏やか。メンバー5人のほかの登山者はいない。剣に遠くからずっと見守られているかのようだった。
北尾根ノ頭の手前で(?)、縦走路に登山者の人影が見えた。こちらへ向かってきているようである。「おおお!やった〜これでトレースが期待できる」と、minoさんが小踊りする。
その後、北尾根ノ頭だったか?3名パーティーに出会う。このパーティーはすでに進軍をやめて、幕営をすることにしたらしい。
口ノ沢のコルを越え、尾根の西側の斜面をトラバースしながら進む。40°ほどはありそうな雪面をトレースのあとを追って進んでいく。踏み外せば谷の末端まで自然落下しそうな箇所が続くが、気持ちを集中して通過していく。午後に入って、昨日もそうだったが、雪崩の音が時々山に響き渡る。積雪の安定性は低下してきている。トラバースの箇所は、お互いに声を掛け合って、状況に応じて間隔を置いて歩いた。キレット小屋に向けて、雪面のトラバース、登下降を繰り返しながら進む。
夕方になり、朝からずっとトップを歩いてきたgakuさんが、お腹の調子を悪そうにしている。雪を溶かしながら水分補給をしていたが、その影響かもしれなかった。navetakeに先頭を交代する。
八峰キレットと言うくらいで、何度も岩峰を回り込んだ。次のコルにキレット小屋があるかと、期待するがなかなか小屋は現れない。鹿島槍北峰が手が届きそうなくらいに近づく。やっと、小屋まで15分との小さい看板が現れた。小屋までの最後のトラバースの箇所で、やや斜度があり積雪がかなり腐ってきていたので、慎重を期してロープを出した。



夕暮れ間近になって、小屋に無事到着した。夕焼けに染まった剣が、よく頑張ったと私たちを褒めてくれているようだった。しかし、もしトレースがなかったら明るいうちにたどり着けなかったかもしれない・・・。
小屋の周辺は、ジャンボテントを設営するにはギリギリのスペースしかなかったが、なんとか設営してテントに潜りこみ疲れを癒した。
なんやかんやで、22:00まえに就寝。
5月5日(金) 晴れ
キレット小屋(5:15)〜鹿島槍ヶ岳北峰・南峰のコル(11:00)〜鹿島槍ヶ岳南峰
(12:05)〜布引山(13:00)〜冷池山荘(14:00)〜爺ヶ岳南峰(16:50)〜爺ヶ岳南尾根〜柏原新道登山口(21:00)
3:00起床。やや寝不足気味だが、天候悪化の可能性があり、早めに行動を開始。
5:00すぎにキレット小屋を後にする。と、いきなりのはしご。いやでも目が覚める。さらに、切り立った岩峰を鎖を頼りに回り込んで進んでいく。積雪がある箇所とない箇所のミックスだが、早朝の雪が締まっている時間であり、歩きづらさは感じない。今日も朝から天気が良い。心地いい緊張感。昨日、少し調子を崩したgakuさんもトップで気持ちよさそうに登っている。
幅5mほどのギャップに15mほどの懸垂で下りた後、2ピッチロープを伸ばして登った。リードをする岳さんのクライミングは、精神的にも技術的にもとても安定して、楽しんでいるように見えた。




その後も気の抜けない箇所が続く。休憩中にminoさんが、バランスを崩しかけて一瞬落ちるかと思った場面があり、かなりヒヤッとした。
最後の登り。鹿島槍北峰と南峰のコル、さらに南峰へ抜けていく。


12:00すぎに鹿島槍南峰に到着。


昨日までに比べると、雲がやや低くかかってきていたが、風はほとんどなく、強い日差しが照り続けるなか、爺ヶ岳に向かう。途中、冷池山荘で登攀用具を外す。
大きな難所はなく、爺ヶ岳南峰南尾根経由で下山する。
柏原新道に合流した後、登山口近くまで残雪があり、やはり最後まで気を抜くことができなかった。一番雪山の経験が少ないfumiさんだったが、合宿を通して、1歩1歩がより確実に、自信を持って歩けるようになっていたのが印象的だった。
登山口に下山したのは結局21:00・・・。非常に長く充実した合宿最終日になった。
(記 nvetake)
■感謝すること
minoさん:何気ない三日間通しての皆への気配り、ありがとうございま
す。
今後もお互いに切磋琢磨できればと思います。
どうぞよろしくお願い致します。
navetakeさん:リーダーとしての全体への心配り、ご苦労様でした。
現場、現場での判断、声がけ等助かりました。
またリード部分たくさんやらせて頂いてありがとうございまし
た。
大変楽しむことができました。
今後もご指導の程、どうぞよろしくお願い致します。
fumiさん:事前の食事準備お忙しい中ありがとうございました。
葛根湯も頂きありがとうございました。
fumiさんがいたことでチーム全体の雰囲気がとても明るくなり
ました。感謝であります。
noriさん:リスクに対する感覚が僕よりも鋭いので、良いブレーキとして
働いてくれました。
noriさんがいなかったら事故があったかもしれません。ありが
とうございました。
また他会からの知恵を伝授頂き、感謝です。
今後も色々とご教示頂けると幸いです。
メンバー全員:二日目の夜は早々にクタバッてしまい、水作り等皆にお願いしていたり、心配かけたり、申し訳ございませんでした。
これに懲りず今後も山行ご一緒頂けると幸いです。
お天道様:三日間良いお天気をありがとうございました。
お山様:今回も良い修行となりました。ありがとうございました。
■嬉しかったこと
・初めて雷鳥が見れた。
・後立山周辺の概要が把握できた。
・三日間無事に歩き通せた。
・お天気に恵まれ素晴らしい景色の中を歩けた。
・事故が起きなかった。
・お山に仲間と三日間籠もれたこと。
■学んだこと
・金曜準備、金曜出発だと荷物が厳選できず他メンバーより荷物が重くなってしまった。
前日には荷物の準備は終えておくべき。
・雪で水分補給を繰り返してたら腹下した。
・ザックカバーを使った荷物整理。
・食料/水分補給/休憩のタイミングは皆で揃えないとペースが乱れて疲労につながる。
自分だけリード終了後、食料/水分補給を済ましていたため皆の疲労に気づけなかった。
できればロープワーク中等待機時間は食料や水分補給を済ましていて欲しいが、そこの声がけも足りなかったように思う。
■ヒヤリハット報告
・八ツ峰キレットでのラペル終了後、早めに解除し、雪が腐っていたところに足を突っ込み、バランスを失い頭から滑落しかけた。
あそこで滑落したら命は無かった。絶対安全な場所が確認できるまではラペルを解除すべきではない。
・日が落ちた後、南尾根下山途中、雪が腐っていて、体全体が滑り落ちかけた。
隣の松の枝をとっさに掴んだので助かったが、あそこも滑落していたら長い距離になった。
危ない注意すべき場所だったのに、気が緩んでいたのかもしれない。
広い雪斜面に入ったら集中力のスイッチを切り替えるべし。
gaku
2017年 春合宿 A隊 fumi
食当
2泊3日の夜ご飯はペミカンとアルファ米。事前に準備するとゴミの量が少ないこと、暖めればよいので手間がかからない、ガスの使用量が少なくて済んだところがよかった。がしかし、下山後ゴミ袋が破裂してペミカンの汁がザックの中で溢れていた。最終日であったのが救い。ゴミは下に入れるのではなく上に積む。もしくは一番下に入れる。
春の残雪期の登山
鹿島槍ヶ岳には、爺ヶ岳からのピストンで去年の6月に南峰まで登り、八ツ峰キレット、五竜には行ったことがない。夏ですら八ツ峰キレット方面は恐ろしい雰囲気が漂っていた。
雪山ルートの写真を見ても高度感がある写真をみて行く前から不安だった。 おそらく、私1人そんな不安な気持ちでいたのではないか。雪山経験少ない、他メンバーはアルパイン経験あるが私はない。雪山のトラバースを歩いたことがない。(トラバースがメインであること、行ってから知ることになる(笑))その差は気持ちの上で大きい。そんな気持ちのまま合宿の日が近づいて行く。その前の週には山スキー春合宿C隊で五竜岳をながめ、minoさんがあの尖った尾根を登るんだよーと興奮しながら話しかけてくる。私の不安はさらに募っていった。
■日焼け対策
不幸か幸いか、3日間快晴だった。5月の紫外線が強く、さらに、標高が高く太陽に近い、雪の反射で強烈に紫外線を受けていたとおもう。毛糸の帽子しか持っていかず、navetakeさんからグレーの帽子を借りた。ありがとう。たすかりました。ファイントラックのバラクラバとサングラスと帽子。もはや自分が誰かも分からない状態で前に進んだ。navetakeさんはその姿を異常に気に入り、写真をところどころで撮っていた。確かにかっこ悪くはないが素直に喜べない。
■トラバースの恐怖
アルプス平からのスタートは私が先頭を切った。初日は西遠見山で幕営、体力があれば、五竜岳山荘まで行きたいとのことだったが、重たいザックも気にならず、あっという間に西遠見山までついた。雪壁を乗り越える場所から先頭を岳くんにかわり、私は4番手となった。雪崩や踏み抜きの恐怖、トラバースの際、斜面で倒れたら底まで落ちてしまうという不安、かつ登りで疲れがたまっていたせいか足が重たかった。足幅も広く大またで進むのは体力を消耗した。navetakeさんには、トラバースするときの悪い例のようだといわれた。ショックだったが、こうすることしかそのときの私にはできなかった。今回の合宿で、一番ここが恐怖だった。上りきった後のビールは最高においしかった。翌日から、本格的な残雪登山となる。五竜岳へ登る。他のパーティは5人でコンテニュアスをしていた。昨日怖い思いをしたせいか、今日は、怖さは半減していた。翌日はさらに半減していった。とにかくトラバースが多い。またか、またか、と思いながら、集中しながら、一歩ずつ進んでいった。最後の方は、慣れてきて、スピードが速くなっていたと思う。よくもまあ、大きなザックを背負ってのトラバースしたもんだなあと振り返る。
■無我夢中となること
トラバースで歩いている最中、みんながいろいろなアドバイスの声をかけてくれた。しかし、こっちは必死で急いでわたって!といわれてもいきなりスピードアップできる余裕はないし、こうしたほうがよいよ!という人のアドバイスを本気で受け入れられなかった。無我夢中になるということはそのようなことなのかと思った。それくらい自分の中で緊迫した状態だったとあとから思う。みんなごめんよ。本当は笑顔でOK~といって対応したかった。悔しい。
■雷鳥
3日目、八ツ峰キレットから鹿島槍ヶ岳に行く途中に、雷鳥カップルにたくさんあった。人を怖がらない。白い雷鳥を見てみたかったので、願いがかない感動だった。雄のまぶたととさかが真紅で雪の中では非常に映えてきれいだった。冷池小屋から爺ヶ岳までのあいだも、ハエマツのあたりで雷鳥が夕焼けを見ていた。この時期にしか出会えないとおもった。
■おわりに
爺が岳についてから、南尾根を下り登山口までの距離が本当に長かった。活動時間も12時間をこえ、足もふらついている中で、夜道にヘッドライトをつけて雪解けの中をあるいていく。私は何でここにいるのだろうと問いが出てきるくらい疲労がたまっていた。木と雪の隙間に滑って落ちた。枝に頭をぶつけた。打ち所がヘッドライトのベルトだったため、流血せずに済んだ。これが私のヒヤリだった。下山途中にnoriさんからfumiさんってガッツがありますね。という不意打ちの言葉をうけ、反応して鼻水がたれた。みんな、一緒に登ってくれてありがとう。下山後2,3日は放心状態が続いたが、気持ちは復活し、またどこかにチャレンジしたい気持ちがどこからかわいてきた。
017年春合宿の感想 mino
天候に恵まれ、仲間に恵まれ、先行パーティー無しの為ルート探しにも恵まれた、充実の山行で入会2年目をスタートできた。豊かな残雪のため、縦走路には平凡に歩ける夏道もあれば、下降ルートらしき所が雪稜なのか雪庇なのか不明な場所もあり、確認のため離れた支尾根まで観察しに行き、雪庇ではなく雪稜であることを判別してから下降ルートの下部を覗き込みに偵察前進するといった順を踏んだ。この行動順序はエドワード・ウィンパーの名著“アルプス登攀記”を彷彿させるものがあり、偶然ではあるがあの名著の登場人物と同じく、一つ一つ謎を解き明かしながら踏破できたことは晴れがましくもあり誇らしくもあり感無量だ。(しかしながら勇猛なミシェル・クローのようにロープで確保されながら雪庇を切り崩して下降路を切り開いたり、シュルンドを飛び降りたりするのは御免蒙りたい。)
<落し物、忘れ物>
携帯電話を落として失くしてスマホデビュー(翌日、gakuさんが車内で発見してくれて届けて頂いた)
→ポケットのチャックは閉める
ザックを担いだ拍子にテントマットを谷底に落とした
→休憩の時にストラップを締め直す、緩んでも落とさない縛り方にする
捨て縄4mがない
→ザックの目立つところにぶら下げて存在確認する
縦走路に突然登場、並んで置いてある二つの持ち主のいないザック
→気味が悪いので近寄らず早々に立ち去る
<ヒヤリ、しまった>
一段上の休憩場所に強引に上がろうとしたらバランスを崩して落ちかけた
→無理な体勢での強引な動きはしない
歩きやすいバンド伝いに越えた岩の向こうは雪庇だったので引き返した
→気がついてよかった。前の人を辿る。
トラバースルートに張ったロープは斜めに真っ直ぐ、トレースは登ってから水平にくの字型
→あれ程ロープで下に引っ張られると分かっていたらロープ通りに斜めに真っ直ぐ歩けばよかった
整地したテントサイトにテントが納まらない
→テントの大きさを予め歩測しておく
ジャンボテントは天井の物干しロープが無かったかも
→次に使用する時に付けてください
首と腕と手と唇が日焼け
→首は日焼け止めを塗り忘れ、腕はウールのシャツを、手は手袋を紫外線が少し透過した模様、
唇保護用のUVリップクリームが販売されているのは知らなかった
車の運転で眠くなる
→ポップな音楽CDとミントキャンデーを持参する
<意思疎通、コミュニケーション>
2本(30mと50m)のロープを使用した懸垂下降での下降距離と架けかえ有無とロープの回収方法が
三人三様でなかなか伝わらない
→準備会で事前に示し合わせる
下にいる人にロープ端を投げ落として渡す時の「末端処理大丈夫?」の意味は?
→勢い余ってロープを丸ごと落として紛失しないようにするため「ロープを落として紛失しないよう
に末端を上に居る人のハーネスに結んで固定しておいて下さい」の意味だった。
水作りの目標量があいまい、雪を溶かして飲んでお腹不調の人が発生した
→翌日の行動分も含めると汗をかく季節なので、食事分+1.5リットル以上/人は必要だったかも
<良かった>
誰も弱音を吐かなかった
下山の判断が適切だった(6日の剣岳は吹雪で事故もあったらしい)
食事が美味しかった
スコップ2丁は適量だった
タクシーで扇沢から遠見スキー場まで直接移動できて時間節約と仮眠ができた
行きも帰りも運転手リレーができた
自分は行動中、待機中は寒くてもヤッケを着ないで我慢できた
以 上
鹿島槍ヶ岳(東尾根)(山スキー)
【日時】4月15日(土)
【天候】晴れ
【メンバー】レー子(L)、ヨッシー(L)、みのさん、フー子
【行程】
白馬栂池スキー場ゴンドラ乗り場(8:00)→鹿島槍ヶ岳東尾根とりつき 大谷原 大冷橋(10:30)→ 東尾根途中(12:00)折返し→大谷原 大冷橋(13:00)
【報告】
今回の計画では、白馬乗鞍登頂でしたが、強風のためゴンドラ動かず。

レー子、よっしーは動かない場合の計画を検討。みのさん、気合入れて準備運動。
天気予報からも、強風は予想されていたが、さらに小雨もだんだんひどくなってきた。
その日は強風のため、どのスキー場もリフトの運行が中止になっており、山のふもとで春合宿に向けてのフー子のための山スキー登り特訓をすることになった。
リーダーはレー子から、地元ヨッシーに変更。短時間でのこの二人の判断力、コミュニケーションのよさは今までの山行経験からきているもの、また、お互いに信頼しあえているなあと感じ、うらやましいなと思った。その日はいつくるのか。。。

山スキーは、2回目で、スキー板、靴、シールなどまだ地に足についていない状況でいきなり急斜面が私に向かってきた。
シールがはがれたり、バランス崩したりして転んでは起き、キックターンしながら、一心で登っていった。

雨も次第に強くなり、あまり登っても今度は私が下山できなくなる可能性があり、↓ここで折返しを決定。

久しぶりのスキー、道が狭くてターンができず、横滑りで下る。。みんなはスイスイ~森の中に消えていく。。。

横滑りは、最後まで続き、山スキーよりゲレンデスキーでの練習の必要性をひしひしと感じた。。
こんなんで春合宿にいけるのか??そして、レー子から、『実力不足だから、春合宿はやめたほうがよいんじゃない?』といわれる心配もしながら・・・・少しずつ、下山した。
下山後は、笑顔。

雨の中、転んでは、全力で立ち上がりの繰り返しで、前髪は雨と汗がいっしょになって顔に降ってくる。修行だ・・・
レー子は、春合宿への参加の否定はせず、むしろ、春合宿には今回レー子がはいていたスキー板と靴を使ったほうがよいといってくれ、いっしょに参加できることになった。やさしい。。有難い。
ヨッシー、レー子いろいろ教えてありがとう。
みのさん、折返し地点でのみのさんのくしゃみ連発発作をみて、緊張感が伝わり、より怖くなったよー。









